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U-15日本代表候補は早生まれ選手も存在感。千里丘FC ・MF山縣優翔は進路の静学で「一番上手いと言われるような選手に」

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U-15日本代表候補MF山縣優翔(千里丘FC)はテクニックと戦う姿勢も発揮していた

[3.8 練習試合U-15日本代表候補 2-6 履正社高 J-GREEN堺]

 J-GREEN堺合宿で本格始動したU-15日本代表候補には、怪我のために不参加となったDF梅田大翔(アイリスFC住吉→サンフレッチェ広島ユース)を含めて6人の2008年早生まれの選手が選出されている。中学3年生の彼らは中学2年生中心のチームを背中で牽引。履正社高戦の2本目と3本目に出場したMF山縣優翔(千里丘FC)は、気持ちの強さとテクニックを表現していた。

 山縣は「自分の特長を全部ここで発揮しようという気持ちで臨んでいます」ときっぱり。積極的にボールを受けて、個でボールを運び、DF背後へパスを供給した。技巧派のプレーヤーだが、激しく身体をぶつけることも全く厭わない。ボランチの位置でバトルし、走り、ゴールへ向かう姿が印象的だった。

「自分でドリブルして運んだり、周りの選手を活かしたプレーと決定的なパスとかシュートが武器です。決定的なスルーパスと絶対に取られへんという自信があって、そこから周りを上手く活かして、自分が最後ゴールに絡んでいく。こういう(代表の)機会はなかなかないと思うので、チャンスを活かしたい」

 この日は高校生の強度の前にロストするシーンやミドルパスがズレるシーンもあった。「そこは静学で克服していきたい」。進路は千里丘FC出身の先輩、MF川谷凪(現岡山)やCB伊東進之輔(現北九州)と同じ静岡学園高を選んだ。

「(テクニカルなスタイルの)自分のプレーに合っていて、一番成長できるところで、サッカーに集中できる環境もあったし、しっかりそこで成長して、またこういう代表とかトップのプレミアリーグとかで活躍したいです。(静岡学園は)プロがたくさん出ていると思うけれど、もっと世界とかで。静学の中で、歴代で一番上手いと言われるような選手になりたい」と意気込んでいる。

 憧れの選手は「パスもできるし、守備もできるし、シュートもできるし、全てが完璧な中盤」という理由でMFルカ・モドリッチ。リズム、テクニック、インテリジェンスを磨き上げ、プロ、世界で戦えるプレーヤーになる。

 代表定着のためには、名門・静岡学園で出場チャンスを掴まなければならない。そのためにも代表活動で学んだことを持ち帰り、他の新1年生や先輩以上の日々を過ごすこと。U-17ワールドカップで活躍することも目標だ。「ブラジルとか、スペインとか、世界行ったら全然レベルが違う国があると思うから、そこにも負けないような技術とかサッカーIQとか持って世界一を獲っていきたい。(目標は)アジアじゃなくて世界一になりたいです」。今回のU-15日本代表候補合宿は残り2日。決定的なスルーパスやシュートで結果を残し、次に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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