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U-15代表候補合宿でドリブルに積極トライ。VIVAIO船橋のCB大島琉空は相手の逆を取り、点も取る

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U-15日本代表候補CB大島琉空(VIVAIO船橋Jrユース)は武器であるドリブルにトライ。積極的に攻め上がった

「チームでも普通にCBからゴールに駆け上がる面が多いので。しかも、『自分が点を決めたい』というのもCBでもあるので、そういう面で結構前に上がっています」

 左利きのCB大島琉空(VIVAIO船橋Jrユース)は、U-15日本代表候補合宿で臆することなく、自分の強みを出すことにトライしていた。10日の紅白戦では最終ラインからドリブルで持ち上がり、左足でパス。この日も、8日に行われた履正社高との練習試合でも相手の寄せを鋭いフェイント、ドリブルで外し、幾度も前方のスペースへ駆け上がっていた。

 自分の武器に自信を持っている。「後ろなんですけれども、ロナウジーニョみたいな遊び心のあるCBになって、後ろからどんどん逆を取れる選手を目指して頑張っていきたい」。左サイドの高い位置まで攻め上がるシーンがあったように、運ぶドリブルは代表でも通用。自信を深める合宿になった。

「1日目、2日目くらいであまり自分の良さが出ない面があったんですけれども、だんだん3日目、4日目くらいで自分のプレーを出すという意志がどんどん強くなって、どんどんチャレンジして行った結果、落ち着いて、自分の特長が出せたので良かったです」

 また、守備面では常にアンテナを張りながら守り、パスカット。「みんなも気持ち出ていたと思うんですけれども、自分が一番出ていると思ってやりました」と気持ちの強さも表現していた。この日の紅白戦は1試合目を無失点。一方で、2試合目はセットプレー絡みの2発を含めて3点を奪われている。同年代のトップレベルの選手たちとプレーしたことで、よりやらなければならないことも確認することができた。

「合宿が終わって自分の特長のドリブルというのは、落ち着いてCBから前へ行く意識があったのが良かったと思いました。改善点もあって、CBをやっていてセットプレーとか1対1の強さ、フィジカル面の強度をもうちょっと上げていかないといけないなと改めて思いました」。攻撃面でもより、自分の武器を活かす動きを身につける。

「代表に入れたからこそ、もうちょっとドリブルだけでなく、1タッチ、ダイレとか相手の逆を突く動きとかをチームでつけて代表に帰って来れたら。さらに成長した姿を見せられるような選手になりたい」。次回のスペイン遠征メンバーに選ばれた際には「自分のプレーを今日よりももっと出して、得点まで絡めるように」と宣言。海外の才能を封じ、逆を取り、点も取る。

(取材・文 吉田太郎)

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