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好アピールも成長へ貪欲。MF川端彪英はU-15日本代表でスタメン、そして「上も入っていきたい」

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MF川端彪英(京都U-15)はU-15日本代表候補の紅白戦で存在感のある動き

 U-15日本代表候補が、2年後のU-17ワールドカップを目指して本格始動。5日間の合宿で適応力やトランジション、強度を意識し、基準を高めて合宿を終えた。選手たちはU-17ワールドカップへ向けて代表チームに定着することが目標。加えて、平田礼次監督も求めていたように、U-16日本代表、U-17日本代表へ“個人昇格”することも目指していく。

「代表チームではスタメンをまず取って、上も入っていきたい」というMF川端彪英(京都U-15)は、今回のU-15日本代表候補合宿でアピールしていた一人だ。この日の紅白戦では余裕のあるボールキープ、配球でチャンスを演出。コンビネーションや個の力でDFを剥がし、シュートを打ち込んだ。

 課題として指摘されている攻撃から守備への切り替えは改善中。「あとちょっとのところをもっと直していけたら良い」という。また、攻撃面についても、「自分の良さは運んでチームの良さを出すところなので、運んでゴールに繋ぐことが出来たら良かった」。守備の戻り、カウンター攻撃に迫力を持つことも、もっともっと向上させなければいけない部分。だが、注目MFは一つ成長する合宿になったようだ。

「試合とか高校生とやって、強度の違いとか、同じ年の学年でできることが上の学年に行ったらできないことが多くて、それで課題ができて、練習とかで課題を克服することに関してはできたことかなと思います」。短期間の合宿で学んだことを持ち帰り、また成長すること。そして、「(代表チームでは)声を出してやっていかなければいけない立場なので、攻撃でもゲームを作るような存在になっていきたい」と意気込んだ。

 8日に行われた履正社高との練習試合では、ダイナミックな抜け出しからPKを獲得。自ら決めたほか、パス、ドリブルでチャンスを演出した。「(参考にしているのは)パスとかで言ったらデ・ブライネ選手とか上手いんで、ゲーム作りで言ったらデ・ブライネ選手とか、あと裏の抜け方とかで言ったらアザール選手」というMFは、理想とする選手たちのようなプレーでアピール。U-17日本代表の森山佳郎監督ら視察したJFAコーチ陣にもその名を印象付けていた。

「このチームは海外遠征が始まって来る。そこでの優勝とかを目標にやっている。強度とか世界に行くに連れて上がっていくので、そこに対応する適応力を習ったんですけれども、上げて行って世界で戦える力をつけたい」。年代別日本代表の主軸になっていく自覚と責任感を持って日々を過ごし、世界で活躍するための力を身につける。

(取材・文 吉田太郎)

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