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U-15日本代表候補合宿が紅白戦。FC多摩の吉田湊海がFWで2発、ボランチでも存在感

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U-15日本代表候補の紅白戦にFW、ボランチとして出場した吉田湊海(FC多摩Jrユース)は2得点の活躍

 U-15日本代表候補はJ-GREEN堺合宿最終日の10日、紅白戦を行った。FW吉田湊海(FC多摩Jrユース)は、20分ゲームの1本目に2トップの一角として出場すると、2得点1アシストの活躍。ボランチとして出場した2本目も得点に絡む活躍を見せた。

 所属するFC多摩ジュニアユースでは攻撃的なボランチ。「ボール持ったらロングボールで展開とか、前向いてドリブルで前進するというのと、守備の面では切り替えとかフィジカルの面では負けない自信があるので、そこを武器にしています」。2本目はその強みを発揮する形で前へ出てのボール奪取や崩しに係る動きを見せた。

 ボランチを主戦場としているだけに、憧れは「ボランチの選手でカンテ選手とか、ワールドカップとか見てめっちゃ良いなと思ったのはアルゼンチンのデ・パウエ選手」という吉田だが、8日の練習試合・履正社高戦とこの日の1本目はFWとして存在感を放った。

 前線で身体を張ってボールを収め、スペースへのダイナミックな動きからシュートを放った。この日は連動した崩しから左足のフィニッシュで1点目。さらに、MF山縣優翔(千里丘FC)のスルーパスでタイミング良く抜け出し、正確な左足シュートで2点目を挙げた。

「FWは点取ることが一番のアピールになるかなと思ったので、どんな形でも良いんでゴールをするというのは試合前から思っていました」。狙い通りに結果を残したほか、ビルドアップや守備でも貢献していた印象だ。

 中盤、前線で好プレーを見せたが、本人は「今までチームの中でも全然余裕でできるという感じがあったので、キャンプ来て自分がまだまだだなと感じました。フィジカルとかも、スピードとかもそうですけれども、他の選手の方がまだまだ技術面が高かったり、自分は技術の部分が低いというのは実感しました」。課題を改善し、強みをより表現して目標の「日本代表という集団を引っ張っていけるような存在になりたいと思っています」という姿になる。

(取材・文 吉田太郎)

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