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日本代表キットマネジャーの麻生英雄氏がAJPSアワード受賞! 98年W杯から全7大会参加、ロッカー清掃の第一人者「光栄の一言に尽きます」

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麻生英雄氏(前列左から3人目)

 日本国内外のスポーツジャーナリスト、スポーツフォトグラファーが所属する一般社団法人日本スポ-ツプレス協会(AJPS)は今月、スポーツ界の功労者を称える『AJPSアワード2023』にサッカー日本代表キットマネジャーの麻生英雄氏(47)を選出したと発表した。麻生氏は1998年のフランス大会から昨年のカタール大会まで7大会連続でW杯に参加していた。

 AJPSアワードは「スポーツ界の隠れたヒーロー(Unsung Hero)を称える」をコンセプトに2007年から功労者を称えてきた。サッカー関係では07年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制した浦和レッズ、09年に国立競技場グラウンドキーパーの鈴木憲美氏、昨年は日本ブラインドサッカー協会初代理事長の釜本美佐子氏が表彰されていた。

 麻生氏は7大会連続でW杯に参加してきたことに加え、近年世界でも話題となった日本代表のロッカー清掃を始めた先駆者の一人。AJPSは「W杯のたびに、日本代表の試合後のロッカーがいかにきれいに清掃されているかが国際的に注目されるようになりました。しかし実は、麻生氏らは98年の初出場以来ずっと、開催国への礼儀として清掃を続けてきました。表には出ないこうした活動によって、日本サッカーの国際的な評価を高めた功績も称えます」と伝えている。

 麻生氏はAJPSを通じてコメントを発表した。

「賞をいただけるのは、光栄の一言に尽きます。私が過去にもらった賞といえば、皆勤賞くらい
です。7大会連続での参加も、日本代表がW杯に出場してこその結果です。代表チーム、日本サッカー協会、スタッフのみなさんに心から感謝したいと思います。また、Jリーグが始まった当時は、決まったマニュアルや前例がなく、同じ任務に就く各クラブの皆さんと共に試行錯誤しながら仕事を作りあげてきました。そうした関係者の皆さんにも心からお礼を申し上げます。日本代表が使用したロッカーの掃除については、場所(ロッカー)をどこかでお借りした以上、きれいにしてお返しするのが日本の文化で、特別なことではないと思って来ました。私も、ほかのスタッフ皆さんとともに、日本代表の新たなチャレンジを支えていきます」

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