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「大きいだけじゃなくて、足元もある」身長2mFW木吹翔太、広島ではトップ下やボランチにも挑戦

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身長2mを誇るFW木吹翔太

[4.30 練習試合 U-17日本代表候補 3-3 関東大学選抜 JFA夢フィールド]

 年上の大学生を相手にしても、やはり2mの長身は抜きんでていた。U-17日本代表候補合宿前に足首を痛めていた影響で3本目のみの出場となったFW木吹翔太(広島ユース)だが、前線でタメを作るプレーでチャンスメイク。エリア内では自信を持つ足元の巧みなプレーも披露していた。

 そして28分には右サイドからスルーパスを出して、FW山本吟侍(高川学園)のゴールでアシストを記録。最終盤はスタミナ切れを如実にみせることもあったが、試合後に行ったPK戦ではしっかりとしたシュートを蹴り込んで、ゴールネットを揺らした。

 マッチアップした相手にも気持ちを入れて挑んでいた。対峙したDF渡邉雄大(東海大1年=広島ユース)は、昨年までのチームメイト。練習からマッチアップすることの多い先輩だった。「今日もここに来て、お互い頑張ろうという話はしました」。2人にとって、かけがえのない時間になった。

 長身が特長だが、競り合いなどに課題を持つことから、チームではGKの蹴ったロングボールを胸で収める練習や、サイドバックが上げたクロス入る練習を繰り返している。

 また2種登録されていることもあり、トップの練習にも参加することが増えているが、FWだけでなくトップ下やボランチに入って練習することが増えているという。

「FWだけじゃなくてそういうところも出来るようにならないと、トップでは使われない。2種登録もされてるけど、ほかの選手が出ている中で自分はまだ出れていない。そこ早く食い込んでいきたいです」

 ただU-17日本代表でもまずは、FWとして期待されている。186cmFW道脇豊、185cmFW徳田誉の2トップがリードするFW争いだが、そこに割って入りたいところだ。木吹も「その身長が高いFWの中でもずば抜けて高いと思っている」と意識を十分にすると、「大きいだけじゃなくて、足元もあると思うので、自分で行けるときは自分で行くし、周りも上手く生かして、最後は自分が点を取っていきたいなと思います」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)

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