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16歳1か月でクラブ最年少Jデビュー! 磐田MF川合徳孟「まだ足りない部分もあった」中村憲剛氏の助言も糧に世界挑戦へ

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MF川合徳孟(磐田U-18)

[4.30 練習試合 U-17日本代表候補 3-3 関東大学選抜 JFA夢フィールド]

 ジュビロ磐田U-18のMF川合徳孟は今月、弱冠16歳にしてルヴァン杯のピッチに立った。「まだまだ足りない部分もあった。通用した部分としなかった部分がはっきりわかったので、足りなかった部分をもっと改善して通用できるようにしたい」。プロ基準を糧にさらなるレベルアップを遂げ、これから始まる世界挑戦につなげていく構えだ。

 4月19日のルヴァン杯グループリーグ第4節、川合はジュビロ磐田のトップチームの一員として後半から途中出場し、Jリーグ王者の横浜F・マリノスに対して45分間プレーした。16歳1か月16日での公式戦出場は同じくアカデミー出身のMF山本康裕が2006年に樹立した16歳10か月25日を塗り替えて史上最年少。試合は0-1で敗れたが、後半の攻勢の中でゲームメークと推進力も発揮していた。

「自分はいつも見ている側だったので、スタジアムの中に立って、アップをしたり、試合にも45分間出られたので、中から見る景色はまた違った景色だった。これがプロかと実感した」。その中では「守備の部分もそうだし、イージーミスも目立った」と課題も痛感したようだが、これから大きな飛躍を期待される若武者にとって貴重な経験だった。

 そして27日から30日にかけてはU-17日本代表候補の一員としてトレーニングキャンプに参加。今回は同じボランチの中村憲剛氏がロールモデルコーチとして帯同している中、代表チームでの経験も自身の成長につなげようとしている。

 ちょうど磐田では「トップチームの練習参加に行くまでは個人でボール奪取することを考えてやっていたけど、トップチームに行って組織的に守備をしたり、周りの選手を使って守備をしている。新しい知識が新鮮で自分のためになっている」という取り組みを進めていた最中。中村氏からのアドバイスで「常にボランチは間で受けるということを意識するのと、組織的に守るときにサイドハーフと2トップをうまくボランチが動かして、自分が守備をしやすいようにするというのを新しく学んだ」。具体的なスキルアップを実感しているようだ。

 早生まれながら昨年10月のU17アジア杯予選にも参加しており、次の目標はU-17W杯出場権がかかる6月開幕のU17アジア杯本戦。「次の最終予選を突破したらW杯が待っているので、そこに出場して自分のプレーを試したり、通用する部分を確かめたりできるのがワクワクする。日本でも足りていない部分があって、そこは世界でも通用しないと思うので、最終予選に向けて改善できるようにしていきたい」とひたむきに努力を続けるつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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