beacon

「豪州の怪物」を止めろ。DF柴田翔太郎(川崎F U-18)が挑む最難関ミッション

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-17日本代表DF柴田翔太郎(川崎F U-18、左)は大事にミッションに挑戦することになりそうだ

「強烈です。やばいです。モロに俺のところです」

 そう言って笑顔を浮かべたのは、U-17日本代表DF柴田翔太郎(川崎F U-18)だ。AFC U17アジアカップ準々決勝で当たるU-17オーストラリア代表のウイングであるFWネストリー・イランクンダ(アデレード・ユナイテッド)は今大会最注目選手。欧州ビッグクラブへの移籍もささやかれるスーパータレントである。

 右SBとして対面になる可能性も高い柴田にとっては「選手の間でも、ずっと話のネタがそれ(イランクンダ)です」と言うほど強烈な印象があったようだ。

「パンチが凄いです」と言うように、特に強烈なのは右足のシュート。プロリーグでもGKが対応し切れない弾丸シュートを何本も叩き込んでおり、遠いレンジからでも打たせれば危ないタイプ。かといってシュート一辺倒ではなく、ドリブルでの打開、スペースへのランニングでも怖さがあるだけに、対応が容易でないのは明らかだ。

 柴田も「まともにいかないことが大事になる。ボランチとうまく挟んで対応したい。まずは縦を止めながら、単体で対応するというよりグループでいきたい」と語るが、同時に重要なのは守備的になり過ぎないこと。「自分は攻撃で高い位置を取ることになるので、攻め残りしてくる彼に対してはCBに任せるところも出てくると思う」と状況に応じて柔軟に対応していきたい考えだ。

 また攻撃力が持ち味の柴田にとっては、攻めでこそ見せ場を作りたい試合でもある。「相手の3バックの両サイドはそこまでアジリティがないので、自分の武器を活かして結果を残したい」と意気込む。

「間違いなく今までやってきた中で一番のビッグゲームなので、みんなもそうだし、自分もモチベーションは高いです」

 怪物封じの最難関ミッションを消化しつつ、得意の攻撃面で良さを出して結果も残す。「一番のビッグゲーム」へ向け、日本が誇る攻撃派のSBのハートは燃えたぎっている。

(取材・文 川端暁彦)
▼関連リンク
AFC U17アジアカップ タイ2023特設ページ

TOP