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DF永野修都(FC東京U-18)、知性派CBが抱く肉弾戦への譲れぬ「覚悟」

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U-17日本代表DF永野修都(FC東京U-18)は「個の部分で自分がどれだけやれるか」

「球際の激しさは覚悟している」

 DF永野修都(FC東京U-18)はU-17イラン代表との対戦になるAFC U17アジアカップ準決勝の展望をそう語った。

 森山佳郎監督が「日本のやりたいサッカーとは異なることを強いられる相手」と語るように、イランはロングボールを主体に10番の大型FWタヘリ(セパハン)を軸に「ゴリゴリと迫ってくる」(森山監督)スタイル。当然、大きなカギとなるのは、CBの選手たちがどこまで対抗できるかという点である。

「空中戦でも絶対に負けたくない。あと日本でやっている感覚とは違って、こちらが思ってもいないタイミングで裏まで蹴ってくるので、そこは気を付けたい」

 狙って蹴ってくるというよりもアバウトでもいいから飛ばしてくるボールの処理を誤れば、たちまちイランのペースになってしまう。コミュニケーションを含めた準備をサボらず、粘り強く対応していく必要がある。

「4失点してしまったインド戦の経験を次のオーストラリア戦に活かすことができた」という手応えもあっただけに、この試合でも自身とチームの成長を証明したい考えだ。そして何より、この一戦は世界大会に向けた最初の一歩でもある。

「U-17W杯では自分たちより背が大きく強い相手とやるのは当たり前だと思うし、そこで勝っていかないといけない。アジアの準決勝でそういう(フィジカル面の)強さを持った相手とできるのはむしろ良いことだと思っている」

 イランの強さを侮っているようなことは決してない。むしろ、「気持ちを入れて挑まないと悲惨なことになると思う」という覚悟をもって臨む一戦だ。

「個の部分で自分がどれだけやれるか。僕らが負けなければ勝てる相手だと思っている」

 譲れないCBとしてのプライド。イランとの“バトル”を制し、世界へ向けた一歩を踏み出す。

(取材・文 川端暁彦)
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