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なでしこJ田中桃子は女子W杯目前も成長を続ける「キーパーだけで練習ができるので、キツいながらも頑張りたい」

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なでしこジャパンGK田中桃子

 日本女子代表(なでしこジャパン)のGK田中桃子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が、自身初となる女子ワールドカップに向けてコンディションを上げている。30度を超える暑さの中でも、「良い汗をかけた」といつも通りの笑顔を見せた。

 7月20日の女子W杯開幕に向けて準備を進めるなでしこジャパンは、千葉市内で10日間のトレーニングキャンプを実施中。すでにシーズンが終わっていたWEリーグ組と欧州組、シーズン途中のアメリカ組・MF杉田妃和にトレーニングパートナーの3人を加え、24人全員(MF遠藤純とFW浜野まいかはインターナショナルマッチウィークとなる7月10日以降に合流)が同じメニューで汗を流している。

 この合宿に向けては、それぞれ個人で体を動かしていたものの、オフ明けの練習はしんどいもの。フィールドの選手たちは、スプリントや対人などのハードなトレーニングに苦悶の表情を浮かべながらも、前向きな声で仲間を鼓舞。キャプテンのDF熊谷紗希、MF猶本光らの声がピッチに響いた。

 報道陣から遠く離れたピッチ奥の方で練習を行ったゴールキーパー陣は、高い強度の中でシュートストップやクロスボールへの対応の動作を確認。田中によれば、「(GK陣は)それぞれがチームを盛り上げようと考えてやっているなと感じる。その中でやるところ、メリハリみたいなものも、キーパーコーチの西入(俊浩)さんも含めて、うまく切り替えながらやれている」と充実した様子だという。

 21-22シーズンのWEリーグ開幕から出場機会を掴んだ田中は、そこからなでしこジャパンに初選出。今季はリーグ戦全20試合にフル出場するなどの活躍で、世界への“挑戦権”を掴んだ。これまでの代表活動は、国内遠征や海外遠征などの試合をメインとした活動ばかりで、「なかなかこういう(ハードな)練習はなかった」。「長い時間キーパーだけで練習ができるので、そこはキツいながらも頑張りたい」と“本番”を目前にしてもなお成長を続ける。

(取材・文 成田敏彬)
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