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鉄壁主将・小杉啓太(湘南U-18)は「みんなが役割をまっとうしてくれたおかげ」と感謝。その視線は次の舞台へ

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U-17日本代表DF小杉啓太(湘南U-18)が優勝カップを掲げる

[7.2 AFC U17アジアカップ決勝 U-17日本 3-0 U-17韓国]

「韓国の7番(ユン・ドヨン)とかオーストラリアのイランクンダ選手とか、凄い選手たちとやれて楽しかったです。ボールを奪えることもあれば抜かれることもあって、学びも多かったです」

 AFC U17アジアカップ優勝直後、チームのキャプテンという重責を担ったDF小杉啓太(湘南U-18)は少し緊張も解けた様子でそう語った。

 いずれ欧州でプレーしているであろう大会トップクラスの選手たちと渡り合い、「守備の部分でやれる」という手応えは間違いなくあった。観ている者が舌を巻くようなハードな守備と冷静な対応が光っただけでなく、唯一全6試合に先発して戦い続けたタフさも抜きん出ていた。

 そしてもちろん、オフ・ザ・ピッチでの貢献も見逃せない。「もともと仲の良いチームなので」とキャプテンがまとめていたという見方は否定するが、こうも言う。

「リラックスするときはリラックスして、やるときはやるということはできていたと思います。試合に出られていない選手を含めてみんなが役割をまっとうしてくれたおかげで、チームの総合力も戦いながら上げていけたと感じています」

 ただ、世界大会に向けてとなると、「自分はビルドアップのところでのミスが多すぎたし、攻撃面はまったく満足していない。そこはもっと改善できると思っている」と言う。

 優勝しても満足せず、次のステージを意識して成長を誓うのみ。頼れるキャプテンは、今大会をそんな形で総括してみせた。

(取材・文 川端暁彦)
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