beacon

「焦りを埋めてくれたのは仲間」なでしこJ藤野あおばが初弾! W杯は昨夏の“借り”を返す大会に「悔しさを晴らす」

このエントリーをはてなブックマークに追加

仲間からの祝福を受けるMF藤野あおば

[7.14 MS&AD杯 日本 5-0 パナマ ユアスタ]

 喜びを爆発させた。日本女子代表(なでしこジャパン)のMF藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)がパナマ女子代表戦(○5-0)で初得点をマーク。「狙い通りのゴールだった」と振り返った。

 なでしこジャパンは14日、ユアテックスタジアム仙台で行われたMS&ADカップでパナマと対戦した。立ち上がりから主導権を握った日本は、テンポの良いパスワークから相手のペナルティエリア内に侵入。その中心にいたのは、19歳の藤野だった。

「相手のディフェンスラインと中盤の間でボールを受けたり、スピードを活かして勝負を挑んだり、積極的なゴールへ向かうプレーというのはやってくれた」(池田太監督)

 インサイドハーフの位置で先発出場した藤野は、ボランチやウイングバックと関わりながら攻撃を構築。タイミングを見計らってゴール前に飛び出すシーンや積極的にシュートを放つ場面が多く見られた。すると、後半15分にMF宮澤ひなたからのパスをネットに突き刺して得点。日本代表10試合目にして初のゴールとなった。

「クロスの場面で自分にボールが入ったときにゴールが見えた。今日はゴールを決めたいと思っていたので、振り切ったシュートがうまく決まって良かった。(初ゴールは)ずっと求めてきたものだったので、決まった瞬間はすごく嬉しかった」

GK平尾知佳ら仲間の元へ

 藤野は得点後にピッチの味方から祝福を受けると、すぐさまベンチの仲間の元へ。「今まで決めきれなかったときに、焦りを埋めてくれたのはチームの仲間。試合前には、平尾知佳さんが『大丈夫だよ』と言ってくれたので、決めたら絶対に(ベンチへ)行こうと思っていた」と笑顔を見せた。

 10番を背負って挑んだ昨年夏のU-20女子W杯ではファイナルでスペインに敗れて無念の準優勝。「どの大会であれ、結果を出すことで過去の悔しさを晴らすことができる。今回のワールドカップには強い気持ちがある」と目指すのは世界一のみだ。




(取材・文 成田敏彬)
●女子ワールドカップ2023特集

TOP