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なでしこJ石川璃音は初先発で自信をつける好プレー「本当に大きい」「自分の良いところをW杯で見せたい」

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DF石川璃音は初先発にも動じなかった

[7.14 MS&AD杯 日本 5-0 パナマ ユアスタ]

「一対一の強さやバチバチしたプレーなど、自分の良いところをワールドカップで見せたい」。20日に開幕する女子ワールドカップを前に、日本女子代表(なでしこジャパン)のDF石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)が自信をつけた。

 なでしこジャパンは14日にMS&ADカップでパナマ女子代表と対戦(○7-0)した。女子W杯前最後のテストマッチ。池田太監督は3センターバックの右に20歳の石川を先発で起用した。

「彼女の良さであるディフェンス面でのスピードやフィジカル的な強さに期待した。(起用した理由は)経験をさせたいという部分もある。試合の中でスタートで出てどれだけできるか、ディフェンスラインのコンビネーションも含めて試せたのは良かった。彼女はしっかりと試合に入って自分の良さを出してくれた」(池田監督)

 指揮官が話したように、石川は試合立ち上がりこそパスミスが見られたものの、そこからは立て直して後半38分まで出場。ビルドアップでは前線を積極的に狙う強気なプレーを見せると、守備面でも持ち前のスピードを発揮し、相手にチャンスを作らせなかった。

積極的に縦パスを入れた

 石川は、なでしこジャパン2試合目の出場で初先発を達成。試合後の笑顔からはホッとした様子が感じ取れた。「昨日の夜に目が覚めて時計を見たら0時0分で、『もうお昼ご飯?』と思ったくらい緊張していた(笑)」。そんな不安も浦和の先輩たちが吹き飛ばしてくれた。

「常に緊張するタイプだけど、安藤(梢)さんと(栗島)朱里さん、正木(裕史コーチ)さんからも連絡が来て、『璃音らしく』『周りを見てプレーするんじゃなくて、もっと自分から』と言ってもらえて、そういうメッセージがあったからこそ今日の試合はうまく入れた」(石川)

「(先発出場できたのは)本当に大きい」。初先発、そして好プレーで掴んだ自信を胸に女子W杯へ向かう。石川は、報道陣の「このままレギュラーを取りたい?」との質問に、「常にそれは思っている。あとは監督が選ぶだけだと思うので、そこは自分がしっかりと準備をしていれば」と謙虚に虎視眈々と狙うつもりだ。

(取材・文 成田敏彬)
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