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なでしこJきっての“負けず嫌い”、浜野まいかは途中出場で奮闘も「納得いっていない」「W杯では点を取って優勝する」

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果敢な仕掛けでゴールに迫ったFW浜野まいか

[7.14 MS&AD杯 日本 5-0 パナマ ユアスタ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)きっての“負けず嫌い”がゴールへの欲を剥きだしにした。最年少のFW浜野まいか(19/ハンマルビーIF)はパナマ女子代表戦(○5-0)で途中出場。自身のプレーに「納得はいっていない」と唇をかんだ。

 なでしこジャパンは女子ワールドカップに向けて6月27日から千葉市内でトレーニングキャンプを行い、10日より拠点を仙台市内に移した。スウェーデンでプレーする浜野はこの仙台合宿から合流。大会前最後の強化試合はベンチスタートとなった。

 4点リードの後半17分にMF藤野あおばとの交代でピッチに立った浜野。同20分には、左サイドでボールを受けてドリブルで中央へ持ち込むと、強引にシュートを放った。「勝っている状況の中で自分のプレーを出そうと思って試合に出た」。ゴールを何としても決めたいという気概を見せた。

 そんな浜野は、昨年の国際親善試合で相手のチャージにたまらず転倒する姿が見られたが、この日は相手を押しのける、体をぶつけてボールを奪うといったフィジカル面での成長を示した。「やはり海外にいたら、これまでの普通が普通ではないので、そこ(球際)では絶対に負けられない。そこで負けていたらそれ以上はないと思っているので、自信をもってプレーした」。負けず嫌いにも磨きがかかった。

 浜野は報道陣を前に「ワールドカップでは点を取って優勝する」と宣言。「大会を戦うにつれて自分たちなりのなでしこジャパンになれるように、世界一のなでしこジャパンになれるように、そんなチームを作っていきたい」とチームを引っ張っていくつもりだ。

(取材・文 成田敏彬)
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