beacon

猶本光、W杯初先発で値千金の先制ゴール!!「結果を残したいと思っていた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF猶本光(浦和)

[7.26 女子W杯グループC第2節 日本 2-0 コスタリカ ダニーデン]

 ついにたどり着いた女子ワールドカップの舞台、なでしこジャパン(日本女子代表)のMF猶本光(浦和)が世界デビュー戦で大仕事を成し遂げた。0-0の前半27分、FW田中美南からのパスをペナルティエリア外で受けると、ドリブルで持ち出して左足一閃。難しいコースからのフィニッシュとなったが、低い弾道で放たれたボールがファーポスト脇に突き刺さり、勝利を手繰り寄せる先制点となった。

 猶本はFIFA公式のプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選出。試合後のフラッシュインタビューで「試合前から(藤野)あおばや美南にボールが入った時、自分もチャンスになると思っていた」と振り返りつつ、「試合前からあおばや美南に入った時は自分もチャンスになると思っていた。良いボールが来て、その前に一本(シュートが)外れていたので、次は決められてよかった」と笑顔を見せた。

 ゴール後には豪快なガッツポーズを見せ、歓喜の表情でチームメートと抱き合った。それでも「本当に嬉しかったけど、まだ1点だったので、気は抜けないなと思ってすぐ切り替えた」と猶本。直後の前半27分、日本はFW藤野あおばが追加点を奪ったが、チームを勢いづける上でも大きな先制ゴールとなった。

 瞬く間の2ゴールが勝負を分け、日本は2-0で勝利。5-0で勝利した初戦のザンビア戦に引き続き、無失点での2連勝となった。猶本は「まずはしっかり守備から入れて、全員がハードワークして、規律を持って守備ができて、そこからいい攻撃につながった」と勝因を語った。

 2010年にU-17W杯準優勝、12年のU-20W杯で3位の好成績を挙げるなどユース年代から高い評価を受けてきた猶本だったが、ここまでオリンピック、女子W杯の出場歴はなし。さまざまな苦労を乗り越えた先の、初めての世界舞台だ。

 第1戦のザンビア戦で後半32分から出場機会を掴み、初先発で奪った待望のW杯初ゴール。それでも「この試合で結果を残したいと思っていた。実際にそうなって本当に嬉しい」と喜びは控えめな猶本。「まだ次のスペイン戦もあるし、一戦一戦しっかり勝ちを積み上げて、またみんなで勝ちを掴み取りたい」と静かに先を見据え、さらなる活躍を誓った。

●女子ワールドカップ2023特集

TOP