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U-16世代のストライカー、FW神代慶人(熊本ユース)がU-17日本代表でも“連発”

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後半33分、U-17日本代表FW神代慶人(熊本ユース)がPKを決めて1-2

[9.14 国際ユースin新潟第1節 U-17日本代表 2-3 U-17ベネズエラ代表 新潟市陸上競技場]

 U-16日本代表として出場した6月の「U-16インターナショナルドリームカップ2023 JAPAN」で得点王(3得点)。準優勝したモンテギュー国際大会(フランス、4月)でも2得点を叩き出している。U-16世代の注目ストライカーが、U-17日本代表でも“連発”中だ。

 U-17ベネズエラ代表戦の後半開始から出場したFW神代慶人(熊本ユース)は、「自分が入った時は(0-1で)負けていたので、自分が2点取ってチームを勝たせられるような選手になりたいとベンチでずっと思っていた」という。

 登録は177cm、69kgだが、以前に比べて身体が大きくなった印象。その神代は球際で怯まず、ボールを受けると身体を張って収め、前へ向かおうとしていた。なかなか受ける回数を増やせずにいたが、0-2となって迎えた後半33分、PA外側で前を向いて右足シュート。さらにこぼれ球が自身の元へ繋がると、ドリブルでPAへ侵入した。ここで後方のDFに足を掛けられてPKを獲得。自ら右足で決め、今大会のチーム初得点を記録した。

「ゴールの意識はずっと持っていたんですけれども、なかなか自分がボールを引き出せなかったり、チームが押されている時間もあったので、そこで何とか自分が1点を返せるようにと。PKを取れたので、そこでしっかり決めることができました」

 個人昇格したU-17日本代表の国際試合で早速ゴール。2日前に行われたU-17北信越選抜との練習試合でも先制点を決めており、結果を残し続けている。「自分ができる最大の準備はしているので、そこが運良く結果に出ているのでこれを続けられれば良いかなと思っています」と微笑んだ。

 熊本の先輩、FW道脇豊がU17アジアカップで4得点。エースストライカーの活躍でU-17日本代表のアジア制覇に大きく貢献した。現在、道脇は鎖骨骨折の負傷で離脱中。年代別日本代表チームで先輩とコンビを組むことは叶えられていないが、「豊の気持ちも込めて、その分、自分が点を取ってチームを勝たせる選手になろうと思っています」。11月にU-17ワールドカップを控えるU-17日本代表のFW陣は激戦区。それでも、神代が今回の国際ユースin新潟でゴールを連発し、チームを勝たせる選手であること、世界で戦えることを示す。

(取材・文 吉田太郎)

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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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