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「準備が良かったから点が生まれた」。FW神代慶人は熊本での教えを実践し、U-16日本代表唯一のゴール

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U-16日本代表FW神代慶人(熊本U-18)は交代出場で1得点

[5.31 U-16インターナショナルドリームカップ第1戦 U-16日本代表 1-2 U-16アメリカ代表 Jヴィレッジスタジアム]

 日頃から意識しているゴール前の動きを実践。交代出場のFW神代慶人(熊本U-18)が、U-16日本代表唯一の得点を叩き出した。

 2点を追う後半45+4分、U-16日本代表はMF仲山獅恩(東京Vユース)がゴール正面右寄りの位置から直接FKを狙う。左ポストを叩いて対角へ跳ね返ったボールを神代が右足シュート。これがゴールを破り、観衆も沸いた。

「2失点してしまったから1点でも返せればなと思って。ゴール前は日頃から意識している」と神代。熊本U-18の岡本賢明監督から意識付けられていることを咄嗟に表現できたことを喜んでいた。

「日頃からロアッソでハーランドの詰めとか、足を動かしてどこでも行けるような準備を(岡本)監督からも言われているので、そこの準備が良かったから点が生まれたかなと思っています」。神代は3月に行われたU-16日本代表フランス遠征のモンテギュー国際大会でも2試合連続ゴール。熊本U-18で1年生ながら10番を背負うフィニッシャーは、代表チームで結果を残し続けている。

「フランス遠征は背後のボールからの得点とかだったんですけれども、今回はクロスがしっかりと上がっているので次は決めれるように。(今日も)もっと決めれたと思うので、最後の質のところをこだわっていきたいです」

 この日は0-0の後半11分から出場。だが、その4分後に先制点を奪われた。神代は28分に右サイドから仕掛けて鮮やかな切り返し。DFを抜き去り、ゴール前へシュート性のボールを入れたが、GKに反応された。0-2の45+2分には、右クロスから決定的なヘッドもタイミングが合わず枠右へ。もう1点奪うチャンスがあったと感じているだけに、より最後の質を高めることを誓っていた。

 今回、アメリカ、ナイジェリア、オランダと対戦する「U-16インターナショナルドリームカップ2023 JAPAN」から持ち帰りたいこともシュートやその前の動きだという。「身体が大きい選手が多いので、その相手にどうやって負けないでゴールまで行くかとか、どんだけシュートまで持って行けるかとか、最後の質とかゴールを決めるところを意識して熊本へ帰ろうかなと思っています」。今後も熊本での教えを意識。そして、この国際試合で質を世界基準へ引き上げる。

(取材・文 吉田太郎)

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