到着は試合開始10分前!? ドタバタ移動スタートのU-22日本代表FW鮎川峻がゴールを誓う
まさにドタバタの移動だった。
中国・杭州で開催中のアジア大会に出場するU-22日本代表は大会直前になってFW鮎川峻(大分)の追加招集を発表。FW木村勇大(金沢)が負傷離脱したための措置だった。
この発表は初戦の直前に行われているが、木村の大会不参加が決まったのは実のところもう少し前の話である。ただ、追加招集の連絡を受けた鮎川はすぐ出発というわけにはいかなかった。現在、日本人が中国入りするためにはビザが必要で、その発給を待つ必要があるのだ。
「本当に急きょでした。手続きの問題で(出発は)いつになるか分からないと言われていて、もういっぱいいっぱいでした」
そう言って笑った鮎川は「ずっと(中国行きの)準備だけして待っていた」という状態から、「いくぞ」と言われたのが日本の初戦(カタール戦)の前日となる19日。翌日出発となった。
「5時起きで家を出て、着いたのは試合ギリギリ」
鮎川が着いたのは試合に出る選手たちがロッカールームを出ていくタイミング。「試合が始まる10分前くらいに、みんなでハイタッチをして選手を送り出していたら鮎川が来た」(代表スタッフ)という、何とも珍妙な状況での登場となった。
大分から羽田、羽田から成田、そこから中国へという慌ただしい移動を経て、一戦目は外からチームメイトの戦いを見守る形となった。そして「はじめまして」の選手もいる中での合宿生活をスタートさせた。
「その分、自分からコミュニケーションを取っていくしかないと思っていた。ピッチ内だけでなくピッチ外でも話すようにしているし、練習でお互いの特長も分かり合えてきていると思う」
トレーニングでは軽快なプレーを披露。鋭いシュートを決める場面も観られるなど、コンディションは悪くない様子だ。
「最近はチームで試合にも出られているし、良い状態で来られていると思う」
そしてやはり、大会で求めるものも明確だ。
「やっぱり、ここからオリンピックを目指そうと思ったら、(良い動きをするだけでなく)結果というのが求められると思う」
もちろんチームとしての勝利が最優先だが、同時に目に見える「結果」を残して自分の評価も上げていく。鮎川は遅れてスタートラインに立つ形となったが、結果まで後れを取るつもりはない。
(取材・文 川端暁彦)
●第19回アジア大会特集ページ
中国・杭州で開催中のアジア大会に出場するU-22日本代表は大会直前になってFW鮎川峻(大分)の追加招集を発表。FW木村勇大(金沢)が負傷離脱したための措置だった。
この発表は初戦の直前に行われているが、木村の大会不参加が決まったのは実のところもう少し前の話である。ただ、追加招集の連絡を受けた鮎川はすぐ出発というわけにはいかなかった。現在、日本人が中国入りするためにはビザが必要で、その発給を待つ必要があるのだ。
「本当に急きょでした。手続きの問題で(出発は)いつになるか分からないと言われていて、もういっぱいいっぱいでした」
そう言って笑った鮎川は「ずっと(中国行きの)準備だけして待っていた」という状態から、「いくぞ」と言われたのが日本の初戦(カタール戦)の前日となる19日。翌日出発となった。
「5時起きで家を出て、着いたのは試合ギリギリ」
鮎川が着いたのは試合に出る選手たちがロッカールームを出ていくタイミング。「試合が始まる10分前くらいに、みんなでハイタッチをして選手を送り出していたら鮎川が来た」(代表スタッフ)という、何とも珍妙な状況での登場となった。
大分から羽田、羽田から成田、そこから中国へという慌ただしい移動を経て、一戦目は外からチームメイトの戦いを見守る形となった。そして「はじめまして」の選手もいる中での合宿生活をスタートさせた。
「その分、自分からコミュニケーションを取っていくしかないと思っていた。ピッチ内だけでなくピッチ外でも話すようにしているし、練習でお互いの特長も分かり合えてきていると思う」
トレーニングでは軽快なプレーを披露。鋭いシュートを決める場面も観られるなど、コンディションは悪くない様子だ。
「最近はチームで試合にも出られているし、良い状態で来られていると思う」
そしてやはり、大会で求めるものも明確だ。
「やっぱり、ここからオリンピックを目指そうと思ったら、(良い動きをするだけでなく)結果というのが求められると思う」
もちろんチームとしての勝利が最優先だが、同時に目に見える「結果」を残して自分の評価も上げていく。鮎川は遅れてスタートラインに立つ形となったが、結果まで後れを取るつもりはない。
(取材・文 川端暁彦)
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