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GL突破確定のU-22日本代表はアジア大会第2戦へ…首位通過を見据えて臨む“再戦”パレスチナ戦のポイントは

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U-22日本代表がアジア大会第2戦へ

 24日、U-22日本代表はアジア大会グループステージ第2節・U-24パレスチナ代表戦を前にした最後のトレーニングを実施した。

 22日に行われたカタールとパレスチナの試合が引き分けに終わったため、日本のグループステージ突破は確定済み。ただ、大岩剛監督は「試合へのアプローチは変わらない」と強調する。

「目の前の試合にしっかりと意識を持っていくことが成長にも繋がっていく。個人が『成長しよう、成長しよう』としながら試合をするから成長するわけでもない。この大会の重要性というのをしっかり感じながら、どう戦えるかだと思っている」(大岩監督)

 また、初戦から25日のパレスチナ戦までは中4日の余裕があったものの、グループステージ最終戦からラウンド16までは2位抜けだと中1日、1位抜けなら中2日という極端な日程となるため、「首位通過を目指さないといけない」(大岩監督)のも確かだ。

 同時に、体力面のマネジメントを考えれば、その中でメンバーの入れ替えも必須だろう。パレスチナ戦では初戦で先発から外れていた選手たちにもチャンスはありそうだ。それは選手たちも感じているようで、第2戦に向けて「次の試合が大事」といった言葉が控えに回った選手たちから多く聞かれた。

 急造に近い編成で臨んだ今大会だが、「みんなどんどん話し掛けてくれて凄くやりやすい」とMF日野翔太(拓殖大)が語ったように、チームワークも徐々に向上してきた様子。初戦の勝利で士気も上がり、ムードが向上したのも良い方向に働いているようだ。

「初戦は本当に硬かったからね」と指揮官が苦笑を浮かべたように、カタール戦は明らかに過剰な緊張があった。日本代表として臨む国際大会の公式戦ならではの緊張感を知っている選手が少ないだけに、そこは無理もないこと。むしろ、その難しさを経験できること自体が、今大会に参加する意義の一つでもある。

 次戦の相手であるパレスチナはバーレーンで行われたAFC U23アジアカップ予選で対戦し、1-0で日本が辛勝した相手。当時のメンバーに加え、1999年・2000年生まれの年長者3名と、オーバーエイジ選手である30歳のDFサレー・ムハンマドを加えており、「高さのある選手も増えている」と大岩監督も警戒を深める。

 中東勢とのタフな戦いを乗り越えて目指すのは、まず首位通過。勝利を追求する中で、ノックアウトステージに向けてチームパフォーマンスのさらなる向上も図っていく一戦となる。

(取材・文 川端暁彦)

●第19回アジア大会特集ページ
川端暁彦
Text by 川端暁彦

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