beacon

なでしこジャパン パリ五輪アジア2次予選メンバー発表 池田太監督会見要旨

このエントリーをはてなブックマークに追加

池田太監督

 日本サッカー協会(JFA)は10日、千葉市内の高円宮記念JFA夢フィールドで記者会見を行い、パリ五輪アジア2次予選に臨む日本女子代表(なでしこジャパン)メンバー22人を発表した。記者会見には池田太監督が登壇し、質疑に答えた。

池田太監督
「我々なでしこジャパンは、この10月からパリオリンピックに向けての戦いを始める。そして来年2月のアジア最終予選をしっかりと勝ち抜きたいと思っている。先日行われたアジア競技大会では、日本女子サッカーの力を見せることができた。しっかりと成果をあげてくれた選手たちを含めて、また強いなでしこを作っていきたいと思う。ただ、今回の発表にあたっては、メンバーを登録するタイミングの関係で、この大会での選手たちの活躍を反映することが難しかった。そのため、今から知らせるメンバー構成になっている。これから、まだまだ強いなでしこジャパンを作り上げていくうえで、競争は必要になってくる。そういった底上げも含めて、WEリーグや海外で戦っている選手、なでしこジャパン、日本を背負って戦ってくれる選手たちと一つになってパリオリンピックに向かって行きたい」

──FW千葉玲海菜がなでしこジャパンに復帰したが、アジア競技大会での評価は。
「アジア競技大会でのプレーもそうだが、ワールドカップでの準備や振る舞い、そしてプレーなど、すべてにおいてまた力になってくれると思って招集した。アジア競技大会では結果を出してチームを引っ張てくれた。彼女の良さがこのチームにプラスの力を与えてくれると思う」

──女子W杯のメンバーがほとんどだが、選考にあたって悩んだ点はあるか。
「メンバー選考については、毎回色々なことを考えて悩む。もちろんワールドカップでしっかりと戦ってくれたというのもあるが、新しい競争やこれから成長してくる選手たちを踏まえてベースアップや更なる成長も含めて、どのようなメンバーで戦っていくのがいいのか、そういった部分は常日頃から考えている。また、今回の大会は中2日の短期間で行われる。その中で戦術の理解がある程度進んでいるメンバーでやりたいというのも一つの選考理由となり、こういったメンバー構成に至った」

──海外組はリーグ戦を戦っているが、国内合宿の調整はどう進めていくか。
「基本的には国内のキャンプは、WEリーグの選手たちでコンディションを合わせられればと思う。海外のチームには、この活動にあたり協力してもらえればということは話しているが、リーグをやっている最中なので現地で合流することが濃厚。チームによっては選手を派遣できるんじゃないかと、現在は調整中だが、基本的には国内の選手たちでコンディションを作っていく。またウズベキスタンに入って、移動して2日トレーニングをしたら初戦が待っているので、最初のキャンプで可能な限りコンディションを整えて戦っていきたいと考えている」

──対戦国の印象は。
「今回、アジア競技大会に視察へ行けて、ウズベキスタンとベトナムの戦いを見ることができた。ベトナムのチームはマンツーマンで人にしっかりとついてくるという特徴は変わらず、アグレッシブなサッカーをしてくるので、我々としてはスペースを作る、使う、そういったことを考えていかないといけない。ウズベキスタンは前線にアイディアのある選手もいる。また、監督は日本人の本田(美登里)さんだし、我々に対してどういったことをしてくるかなど色々なことを想定して、スタッフと練り直して選手に伝えていきたい。初戦のインドはこれからさらに分析を進めていく予定」

──アジアの戦いは難しさがある。どう臨むか
「ワールドカップとは違った難しさがあるというのは経験のある選手が伝えてくれている。各国の特徴はありながらも、やはり似たような俊敏性を持っていたり、日本に対してどういうふうにしてくるかなど、各国の対策についてのこちらの対応や試合の難しさというのはあると思う。その難しさもそうだし、最終予選のホーム&アウェーの一発勝負といった厳しさもある。レギュレーションやスケジュールを確認をして、我々からもどう戦っていくかは伝えていきたい」

(取材・文 成田敏彬)
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP