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CL初ゴールにも一喜一憂しない古橋亨梧「調子に乗らずに、コツコツ地道に」

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 一喜一憂はしない。前日9日に帰国し、合宿2日目のトレーニングから合流した日本代表FW古橋亨梧(セルティック)は13日のカナダ戦(デンカS)、17日のチュニジア戦(ノエスタ)に向け、「またこうして選んでいただいて、日本の皆さんの前でプレーできることに感謝したい」と意気込みを語った。

 昨季のスコットランドリーグ得点王は今季もここまで8試合で4ゴールを記録しているが、「得点を取れている試合もあるけど、もっともっと決めないといけないし、もっと技術を磨いてチームを助けるプレーをしないといけない」と満足していない。

 今月4日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのラツィオ戦(●1-2)では先制点を決め、欧州CLでの自身初ゴールを記録した。2シーズン連続、通算8試合目の出場で待望の一発となり、「少しホッとした部分もある」と本音をのぞかせたが、チームは開幕2連敗で、昨季を含めて2分6敗と勝利がないこともあり、「チームとして上のステージに行けるようにみんなで頑張りたい」と力説した。

 世界最高峰の舞台でゴールを決め、「ひと皮むけた感覚はあるか」と報道陣から問われると、「むけたと思いたいけど、調子に乗らずに、決めるところで決められるようにコツコツ地道にやっていきたい」と微笑んだ。

 9月12日のトルコ戦(○4-2)ではA代表で約2年ぶりとなるフル出場を果たしたが、チャンスもありながら結果はノーゴール。所属クラブでの得点力をなかなか代表に還元できないもどかしさもある。「何分出るか分からないけど、試合に出たら今回はゴールを取れるようにプレーで表現できれば」と話す今シリーズは、興國高で同級生だったMF南野拓実もカタールW杯以来となる代表復帰を果たした。

 そろって代表に招集されたのは昨年9月以来。「久しぶりに代表で一緒にできて楽しかった」と話した古橋は、今季開幕4試合で3ゴール3アシストを記録し、8月のリーグアン月間最優秀選手にも選ばれた南野について、「ゴールを取る能力が高いし、狭いスペースで受けてゴールに向かっていける」と指摘。4-2-3-1なら南野がトップ下、古橋が1トップという関係になることもありそうで、「彼のスペースを空けたり、自由に動けるように2人でできたら」とイメージを膨らませた。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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