beacon

金髪から染めた伊東純也「18歳って言われます」ロングパス練習では毎熊とコンビ「近くにいたんで」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス、左から2人目)

 日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)が10日の練習後、報道陣の取材に応じ、トレードマークの金髪から色味を抑えた“新ヘアスタイル”に言及した。黒めに染めた理由は「気分です」。報道陣から「若くなった」と伝えられると、「チームメートにも18歳って言われます」と返して笑いを誘った。

 伊東はカタールW杯後の第2次森保ジャパンでも存在感は衰えず、9月シリーズもドイツ戦とトルコ戦で2試合連続ゴール。たとえ髪色が変わっても、その立場が変わることはなさそうだ。

 10月シリーズの2試合に向けても「個人的にはやることはいつも変わらない」と断言。「ゴールに直結するプレーを求められていると思うし、毎回ゴールに絡めるようにしたいと思っているので、ゴールを取れればいいし、それ以外でもゴールに関わっていければ」と静かに意気込みを口にした。

 もっとも今回の代表活動では、周囲の顔ぶれのほうに大きな変化がある。

 左サイドで絶対的な地位を築きつつあったMF三笘薫(ブライトン)が体調不良で参加を取りやめ、トップ下のMF鎌田大地(フランクフルト)、右サイドでポジションを争うMF堂安律(フライブルク)もコンディション不良で招集外。一方、カタールW杯までの戦いを共にしていたMF南野拓実(モナコ)、DF中山雄太(ハダースフィールド)が復帰を果たした。

 南野とは直近のリーグ・アンで首位を争って直接対決し、今回の代表活動に向けても一緒に帰国してきたばかり。道中の様子は「機内食の話しかしてないです」とサラリと振り返ったが、「めちゃくちゃ一緒に長くやっていたし、特に難しくはない。スムーズにいけると思う。拓実はクロスに入ってくるのが上手いので、そういうところを見てあげられればいいかな」と良さを引き出すプレーに意欲を見せた。

 また中山は柏レイソル時代の同僚で、代表活動時も練習後に1対1の対決をするルーティーンもあった間柄だ。代表での再会には「普通に話したくらいで、別に今までどおり。長く会っていなかった感じはしないし、普通に溶け込んでいます」と冷静な伊東だったが、「W杯前は残念だったので復活して一緒にやれるのは嬉しい」と復帰の喜びも口にした。

 加えて9月シリーズからは、右サイドバックにDF毎熊晟矢(C大阪)が台頭。共にピッチに立つことはなかったが、今回の10月シリーズで右サイドでの初共演が実現する可能性がある。この日はウォーミングアップの対面ロングパス練習でコンビを結成。伊東の蹴る球質に毎熊が合わせて蹴るなど、静かに連係を深めている様子を見せていた。

 ところが伊東によると、コンビを組んだのきっかけは「近くにいたんで」という些細なものだった模様。ただ、「いつも近くにいるヤツに蹴ろうって一緒に蹴ってるんで、特には意識していない」と口にした伊東だったが、「いろんな選手とコミュニケーション取れればいいかなとは思っているし、一緒に出る可能性もあるのでコミュニケーションは取るようにしています」と連係向上には前向きな姿勢を見せた。

 日本代表は13日のMIZUHO BLUE DREAM MATCHで、カナダ代表と対戦。対面にはバイエルン所属のDFアルフォンソ・デイビスが出てくる可能性もあるが、伊東は「あまり知らないので、あとで見てみます」とまさかの回答。恐れる様子はない。「チームとしては薫もいないし、新しい選手が出てきて、またそこで力を示して総合力を上げていくことは必要だと思う。個人としてはやることは変わらないので、いつもどおりやってチームの勝利に貢献できれば」。普段どおりの自然体でテストマッチに臨んでいく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP