beacon

中山雄太の森保J復帰を喜ぶDF板倉滉「ラガーマンくらいデカくなって帰ってきた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)

 日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)が10日、報道陣の取材に応じ、世代別代表時代から共にプレーしてきたDF中山雄太(ハダースフィールド)の代表復帰に喜びを語った。

 板倉と中山は2017年のU-20W杯、21年の東京五輪に共に出場した間柄。ところが昨年末のカタールW杯では、板倉が長期離脱明けで本大会に間に合った一方、中山はメンバー発表直後の右アキレス腱断裂で不参加となり、共に夢舞台に立つことはできなかった。

 中山はこの10月シリーズで待望の復帰。板倉は「まずは帰ってきてくれて素直に嬉しい気持ちがあるし、久しぶりに会えることをすごく楽しみにしていた」と振り返りつつ、「1年間、長いリハビリ生活だったと思うけど、ラガーマンくらい身体もデカくなって帰ってきた。雄太自身もプレーで証明したいと言っていたので、また一緒にできるのが楽しみ」と心境を語った。

 中山の変化について報道陣から問われた板倉は「肩幅でしょ(笑)」と即答。左足の怪我を治しながら、ウエイトアップに務めてきた盟友に対して「雄太はポジティブにリハビリを楽しみながらできたと言っているけど、あれだけ大きな怪我をしてそれだけの気持ちで取り組めるのはすごい。雄太らしいなと。自分だったら無理だなって話を聞きながら思ったりしていた」と尊敬の眼差しを送った。

 第2次森保ジャパンではDF伊藤洋輝(シュツットガルト)が左サイドバックのポジション争いをリードしているが、タイプの違う中山の復帰により、さらに選手層の厚みが出ることが期待される。板倉は「すごく賢い選手だし、チームの流れ、チーム状況、チームの強みを理解しながら、自分がどういう役回りかを理解している選手なので、雄太が左SBにいることでチームがいいほうに行くのは間違いない。雄太自身もやってやるという気持ちになっていると思うので楽しみ」と期待を寄せた。

 そんな板倉自身は10日のトレーニングを別メニューで調整。5対5+フリーマン2人のミニゲームに入らず、トレーニングジムに引き上げており、13日のMIZUHO BLUE DREAM MATCHカナダ戦の出場可否が懸念される。それでも本人は「全然大丈夫。コンディション調整なので試合は大丈夫」と強調。出場には問題ないという見通しを示した。

 10月シリーズの2試合は11月に始まる北中米W杯アジア予選、来年1〜2月のアジアカップ前の最後の親善試合。板倉は「久しぶりに代表で集まれて、毎週一緒にできるわけではないので、短い期間を充実したものにしないといけないというのは変わらない。来月からW杯予選が始まることも含めて、最後のテストマッチとして今回もいい形で終われるようにしたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP