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ドイツ&トルコ撃破の欧州遠征は負傷離脱中…「悔しさもあった」旗手怜央が4か月ぶり代表戦へ

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日本代表MF旗手怜央(セルティック)

 日本代表MF旗手怜央(セルティック)はふくらはぎの負傷を経て、6月シリーズ以来4か月ぶりの復帰となった。9月シリーズのドイツ戦(○4-1)、トルコ戦(○4-2)は「テレビで見ていた」という旗手。「チームとしてすごく出来上がっているなという思いと、悔しさもあった。自分が入ったらというよりは、自分の持ち味を出せるんじゃないかなとイメージして見ていた。そういった意味では今回選ばれて、試合に出るチャンスがあると思う。そこで何ができるのかを試されていると思うので頑張りたい」と意気込みを語った。

 9月のドイツ戦ではカタールW杯に比べてボールを保持する時間も増え、より攻撃に出られる回数が増えた日本代表。この志向を続けるのであれば、攻撃のスイッチを入れる旗手の強みは大いに活かされそうだ。旗手自身も「90分常にボールを持っている状況はないし、持っていない時から持てる時の変わったところは自分の持ち味だと思うので、そこでいかに存在感を出せるかが鍵になってくると思う」と手応えを語る。

 一方、6月シリーズでは4-1-4-1のシステムが採用され、旗手はインサイドハーフで起用されていたが、9月シリーズは4-2-3-1のシステム。この布陣の場合、旗手が本職としてきたポジションはなくなる。

 「現実的に考えて2ボランチか、トップ下の可能性が高いと思う」。現段階ではそう見据えている旗手だが、まずは「いろんなポジションができるのは自分の良さだと思うので、どこで出るか分からないけど、出たところで自分の良さを出せればいい」と柔軟に対応していく構えだ。

 負傷明けはUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)2試合を含む5試合に出場しており、「ゲーム感が徐々に戻ってきている感じはある」とコンディションも上々。プレシーズンでは適応に難しさを示していたブレンダン・ロジャーズ新監督の戦術にも「できることは増えてきている。あとはどう自分の良さをチームに落とし込めるか。そこはチームうんぬんより自分だと思うので、チームのやるべきことを整理しつつ、自分のやるべきことを整理できれば」と手応えを口にした。

 所属クラブで「復帰して1か月くらい経って徐々に自分のプレーを出せているから試合に出る時間も長くなってきていると実感している。ただそれだけじゃなく、出たからには結果を残さないといけない。そこは頑張っていきたい」と取り組む中で迎える負傷明け最初の代表戦。結果の面でも、この10月シリーズを一つの足がかりとしたいところだ。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
竹内達也
Text by 竹内達也

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