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菅原由勢、オランダでフル稼働中の代表合流も「移動距離や疲れは気にせずやっている」

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日本代表DF菅原由勢(AZ)

 エールディビジで全試合先発出場が続く日本代表DF菅原由勢(AZ)が12日、報道陣の取材に応じ、長距離移動と連戦による疲労に言及した。「きつくないって言えば嘘になるのが正直なところだけど……」と前置きしつつも、日本代表として戦うことの「使命」を表現した。

 第2次森保ジャパンの右サイドバックとして台頭している菅原は、2023年の国際Aマッチ6試合中5試合に先発出場。所属先でもフル稼働が続き、昨季は公式戦47試合、今季も公式戦13試合に出場してきた。今季に至っては全ての公式戦に先発し、UEFAカンファレンスリーグでは延長120分間フル出場も経験。ピッチを退いたのは9月24日の第6節ズウォレ戦の後半9分以降のみと、驚異のプレータイムを重ねている。

 それでも菅原はこの日、「試合数も多いし、疲れているとは思うけど、代表に来られることは自分で選べることでもないし、光栄なことなので、疲れているというのは関係ないと思う」と力強く語った。連戦と長距離移動の疲労は帰国後の調整で乗り越えていく構えだ。

「今回で言えば火曜日に昼過ぎに日本に着いて、金曜日が試合なわけで、着いた日とか次の日は疲れていたとしても、金曜日までにコンディションを100%に持っていくことに集中すれば、時差もあるけど、それなりにコンディションを100%に戻せると思う。それを100%に戻すのがある意味、海外の選手の使命だと思うし、取り組まないといけないこと。あまり移動距離や疲れは気にせずにやっている」(菅原)

 すでに北中米W杯アジア予選、アジアカップを控えるチームの中で欠かせない選手となりつつあるが、「自分がよくできているとか、フィットできていると感じたことはない」と菅原。日々、危機感を持って戦っているという。

「1試合1試合、もしかしたら自分にとって代表で最後の試合になるかもしれないという覚悟を持ってもちろんピッチに入っているし、練習試合だろうと、公式戦だろうとそれは変わりはない。最後の1試合になるかもしれないという危機感を持ってプレーしているので、満足することも決してないし、満足したらそこで終わりだと思う」(菅原)

 2021年夏の東京五輪、昨年末のカタールW杯に落選し、悔しい思いをしてきた23歳は「自分一人のプレーヤーが日本代表の力にならないといけないと思ってピッチに立っているので、それが力になればいいなと思う」と使命感をたぎらせた。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
竹内達也
Text by 竹内達也

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