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左サイドで三笘らと異なる特色見せた旗手怜央「僕らしさは随所に出せた」

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左サイドハーフで先発したMF旗手怜央

[10.17 キリンチャレンジ杯 日本2-0チュニジア ノエスタ]

 自身の持ち味は存分に発揮した。6月20日のペルー戦以来のスタメンとなった日本代表MF旗手怜央(セルティック)。代表の6月シリーズやクラブでもプレーしているインサイドハーフではなく、4-2-3-1の左サイドハーフで先発すると、周囲と息の合ったコンビネーションでチャンスメイクした。

 前半17分、旗手とトップ下のMF久保建英、左サイドバックのDF中山雄太、左ボランチのMF守田英正で細かくつないで、最後は中山がゴール前に飛び出した。同25分には自陣から一発のサイドチェンジをMF伊東純也に通した旗手は同43分、久保からパスを受け、伊東を狙ってスルーパス。これが相手選手に当たってこぼれたところをFW古橋亨梧が流し込み、先制点となった。

「(スルーパスは)戻ってきた選手に当たってしまったけど、結果的に(得点に)関われたのは良かった」。そう振り返った旗手は「両サイドは日本のキーだけど、今まで出ていた選手と比べて、中に入るプレーを出せたのは良かったと思うし、僕らしさは随所に出せたかなと思う」と自己評価した。

 MF三笘薫が体調不良で参加を辞退し、MF中村敬斗もカナダ戦で負傷交代。追加招集のMF奥抜侃志も試合前日にようやく全体練習に合流するなど、手薄な左サイドで旗手に白羽の矢が立ったが、彼らとは異なる特色を見せた。

「今までだったら三笘選手や中村選手の個の突破があった。今日は3人目の動きだったり連係のところでいいところはあったと思う」。とはいえ、コンビネーションだけで満足するつもりもない。「あのポジションでやるなら個で突破することも重要になる。本職ではないポジションだけど、こうやって出るチャンスを得たときに、突破というチャレンジができたら良かった」と反省を忘れず、「自チームで個をもっと磨きたい」とさらなる成長を誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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