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ゲンクで欧州挑戦のMF吉永夢希(神村学園高)は「自覚を持って」U-17W杯を戦い、結果にこだわる

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U-17日本代表MF吉永夢希(神村学園高)はU-17ワールドカップで結果を残し、ゲンクへ

 欧州挑戦を決断したMFが、「自覚を持って」U-17ワールドカップを戦う。MF吉永夢希(神村学園高)は、U-17日本代表合流直前の今月27日にベルギーの強豪ゲンク加入を発表。多くの祝福の受けたという吉永は、「来季から海外に行くので、そういう自覚を持ってこのワールドカップ戦わないといけないですし、そういう目で見られると思うので、そこは結果にこだわって頑張っていきたい」と力を込めた。

 U-17日本代表は30日にU-17ワールドカップインドネシア2023(11月10日開幕)へ向けた準備を千葉県市原市内でスタートした。吉永は午前練習で、11対11の左SHを務めるなどフルメニューを消化。午後はコンディション面を考慮して練習のサポート役に回っていたが、怪我から状態は着実に上がってきているようだ。

「楽しみでしかないですね。色々な世界の強いチームと戦えて、本当、自分の力がどれだけ試せるのかも凄く楽しみですし、チームとして世界一を目指しているので、みんなで7試合戦って世界一を取れるように頑張りたいです」

 左SBとして台頭してきた吉永だが、攻撃力は大きな魅力。今年6、7月のU-17アジアカップでは主に左SHを務め、初戦やU-17ワールドカップ出場を懸けた準々決勝でクロスからゴールを演出するなど3アシストを記録している。

 抜群のスピードと左足を武器にチャンスを創出。今大会も攻撃的なポジションでの起用が有力だ。その吉永は、「点もこの大会自分なりに狙っているので、アシストだけじゃなくて、点も貪欲に狙っていきたい」。U-17アジアカップでは神村学園高のチームメート、FW名和田我空が5得点で得点王。吉永は名和田やFW道脇豊(熊本)ら強力なFW陣に負けじと、ゴールでもチームの勝利に貢献する意気込みだ。

 幼い頃から海外でサッカーすることに憧れてきた。U-17アジアカップのプレーに本人は満足していなかったが、それでも自信となり、欧州挑戦の後押しとなった。だが、まだまだ守備面も、自信を持つ攻撃面も成長しなければならない。

 先月のフランス遠征ではできたことがあった一方、自分のスピードだけでは不足していることを実感したという。「人を使いながらというのはやってきた」。意識して崩しのバリエーションを増加。その走力に加え、準備してきたことを出せれば、世界相手でも活躍できるはずだ。

 今回のU-17ワールドカップは来季へ向けた試金石となる。「スピードは自分の武器なので、そこでどんぐらいやれるのかは凄く楽しみです。クロスは自分の一番の武器だと思うのでそこは、(国内外のサポーターにも)しっかりと見て欲しいと思います」と吉永。目標の世界一を勝ち取ることが簡単ではないことを十分に理解している。大会中の成長も間違いなく必要。決勝まで7試合を戦い、欧州での飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
●U-17ワールドカップ2023特集ページ
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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