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筋肉の「鎧を背負いながら…」からの変化、肉体改造の成果語る相馬勇紀「思うままに動けている」

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日本代表MF相馬勇紀

 コンディション面では海外組の中でだれよりもアドバンテージがある。6月以来の日本代表復帰となったMF相馬勇紀(カサピア)は合宿初日となったこの日、追加招集された国内組のFW細谷真大(柏)、MF佐野海舟(鹿島)とともに3人でボール回しやシュート練習などフルメニューを消化。多くの海外組が別メニューで調整し、まだ帰国していない海外組もいる中、しっかりと体を動かした。

 11日(土)に試合があった海外組と前日12日(日)に試合があった国内組が別調整となる中、10日(金)に試合を行い、12日の時点ですでに帰国していた相馬は「早く合流してコンディションを作れている」とメリットを強調。6月シリーズは右サイドバックで起用されたが、今回はMF中村敬斗、MF旗手怜央がケガで不在ということもあり、本職のサイドハーフでチャンスが回ってきそうだ。

「2列目はゴールに関わる仕事をしないといけない。周りに素晴らしい選手がいるし、生かしてもらいつつ、ゴールを決めたり、簡単に決められるようなパスを供給したい」

 今年1月に名古屋からカサピアに期限付き移籍し、1年が経とうとしている。「ポルトガルに行った(最初の)半年はまず体を大きくしようと。今シーズン過ごしてきて、その強さを残しつつフィットしてきている実感がある」。筋トレの量は移籍当初に比べれば落としているそうだが、上半身などはひと回り大きくなった印象もある。

 自身の体の変化について相馬は「(以前は)自分の体に鎧を背負いながらプレーしている感じで、当たられ方によってはよろけることもあったけど、今はインナーを着ている感覚というか、内側から体幹を使えて思うままに動けている感じがある」と表現。肉体改造に成功し、さらに進化した相馬勇紀の姿を見せてくれそうだ。

(取材・文 西山紘平)
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西山紘平
Text by 西山紘平

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