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前回W杯2次予選で7戦9ゴールの南野拓実「どれだけ早く1点を取れるかが重要」

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MF南野拓実(モナコ)

 2026年の北中米ワールドカップに向けたアジア予選初戦を目前に控える日本代表が13日、大阪市内で始動した。前回10月シリーズに続く選出となったMF南野拓実(モナコ)は、前回のカタールW杯予選を主軸として支えた選手の一人。招集メンバーにはW杯予選の経験が少ない選手も並ぶ中、「チームのために自分の持っている力をしっかりと出したい」と力を込めた。

 第1次森保ジャパンで背番号10を背負った南野は、前回のカタールW杯2次予選で7試合9ゴールを記録。8試合で46得点2失点という圧巻の戦績を残したチームを攻撃の軸として支えていた。今回の招集メンバーにおいて、2次予選を通じて主力を担ったのは南野ただ一人。普段とは異なる相手との対戦や、過酷な移動をこなした経験を次世代に繋いでいく役目が期待される。

 この11月シリーズは16日の初戦でミャンマーと対戦した後、21日にシリアとサウジアラビアで戦うという日程。南野は「どんな相手であろうと簡単な試合ではないのを理解しているし、移動のタフさとかアウェーでの難しい戦いもある。今回もシリア相手にサウジアラビアで戦うということで、どういう状況なのか自分たちもわからない」と警戒を欠かさず、「こういう予選は初戦がすごく大事」とまずはミャンマー戦に目を向けた。

 ミャンマーは前回の2次予選でも同じ組に入り、ホームで10-0の大勝を収めた相手。しかしその一方、敵地で迎えた初戦は苦戦の末に2-0での勝利にとどまっており、楽勝ムードで臨むつもりはない。

 また南野が教訓とするのは0-1で敗れたカタールW杯最終予選初戦のオマーン戦だ。ミャンマー戦の会場は当時と同じパナソニックスタジアム吹田。「最終予選もそうだったじゃないですか。オマーン戦で吹田でということも何人かの選手も分かっている」と切り出した南野は「2次予選だけど、サッカーは何が起きるかわからないので、油断せずにしっかり集中したい」と意気込んだ。

 そうした中、南野が指摘するのは先制点の重要性だ。「まず前半は必死になって相手が守ってくる。それはどんな相手であっても難しい。どれだけ早く1点を取れるかがすごく重要になるので、そこをチームで共有して分析していければ」。チームは国際Aマッチ6連勝と好調が続くが、油断は大敵。「分かっていても『なんでやろ?』というのがあるので、準備していかないといけない。いまこうやって皆さん『いい選手たちが揃っている』と言ってくれているけど、そういう時こそしっかりちゃんと勝つことが重要」と気を引き締めた。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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