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4年ぶりのA代表で成長示したDF渡辺剛「攻撃も必要になってくる時代」

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DF渡辺剛(ゲント)

[11.16 W杯2次予選第1節 日本 5-0 ミャンマー パナスタ]

 2019年12月のEAF E-1選手権以来4年ぶりとなる日本代表復帰戦でピッチに立ち、勝ち点3奪取に貢献した。DF渡辺剛(ゲント)は3-0のリードで迎えた後半からDF谷口彰悟と交代で出場。攻撃陣がボールをほとんど支配する中で集中力を保ちながら守備をし、無失点勝利を演出した。「勝っている状況だったのでやりやすくはあった。心も体も準備はできていたのでうまく出せたと思う」と話す表情は生き生きとしていた。

 高揚感を生み出したのは「日本人の前でプレーするのは2年ぶり、3年ぶりくらい。日本人のサポーターがいっぱいいて新鮮だった」からだ。「エネルギーを感じるし、こういうのが代表だと思う。良いエネルギーになった」と観衆に感謝する。

 守備機会が少なかったため、持ち前の対人の強さを見せる場面はほぼなかったが、代わりに欧州で磨いてきた攻撃面でアピールした。63分にはCKのチャンスでヘディングシュート。「チームでも結構点を取れているので、そういう意味ではあそこのチャンスで決めて結果を出したかった」と言うが、ポテンシャルを示したことは間違いない。

 セットプレー以外でも、欧州でしばしばチャンスを作っている縦パスで成長を見せた。「(縦パスは)海外に行って挑戦してきたこと。今までは守備だけで評価されてきたけど、攻撃も必要になってくる時代になって、そこにアジャストしてきた」と胸を張った。

 ワールドクラスの冨安健洋が牽引するセンターバック陣には実力のある選手がそろうが、渡辺もひるんではいない。「W杯を見ていてすごく悔しかった。今は競争がすごく激しくなっているし、レベルの高い選手も多いし、結果を残していかないと生き残っていけない世界。まずは選ばれているうちに自分の持てるものを出していきたい」とイメージを膨らませていた。

(取材・文 矢内由美子)
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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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