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DF三浦颯太が日本代表初参加、森保監督も認めたACLでの活躍は「今後のサッカー人生ですごく力になる」

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DF三浦颯太が初の日本代表参加

 初の日本代表活動も、緊張した様子はない。DF三浦颯太(甲府→川崎F)は来年1月1日の「TOYO TIRES CUP 2024」に向けた活動初日を終えて「判断とかスピード感はやっぱり速い。でもその中でも自分の良さは少し出せた」と振り返った。

 今月20日、三浦は追加招集という形でサプライズ選出された。その瞬間を思い返し、「正直めちゃくちゃ驚いた」と胸中を明かす。それでも日の丸を背負う心の準備はすぐに整った。

「J2からということはあんまり気にしていない。入ったからにはやろうとすぐ切り替えられた」。初日からハーフコートでミニゲームを行い、左サイドで攻守に疾走した。練習後の囲み取材でも手応えを語る。「縦の突破とかスピード感、球際の強度は全然できる」と自信をのぞかせた。

 東京都出身の三浦は、中学時代にFC東京U-15むさしに所属。一つ下のMF久保建英(ソシエダ)や同い年のMF平川怜(熊本)とともに過ごした。中学生当時はあまり出場機会を得られなかったというが、今回選ばれたメンバーでは三菱養和Jrユースに所属していたMF中村敬斗と対戦経験があるそうで、中村も「互角の戦いだったのは覚えている」と懐かしそうに思い出した。

 アジアカップのメンバーに選ばれれば、仲が良かったという久保ともピッチ上で“再会”できそうだが、「建英に会いたいとかはちょっと気持ち悪い(笑)」と冗談交じりに照れ隠し。だが、日本代表の生き残りに懸ける思いを垣間見せる。

 日本体育大に所属していた2021年、22年で特別指定選手として甲府に所属していた。23年から正式加入となり、左SBを主戦場にJ2リーグ21試合、天皇杯2試合、ACLで3試合に出場。さまざまな経験のなかで、やはりACL出場の経験が大きかったようだ。「大卒1年目からACLを経験できるとは思わなかった。甲府にはすごく感謝している。今後のサッカー人生ですごく力になる」。森保一監督からはACLでの個を剥がす部分やJ2リーグでの活躍ぶりについて話をされたという。

 元日のタイ戦では、ACLで戦った舞台・国立競技場に赴く。「練習からお客さんにならないでしっかりギラギラと、自分の特徴をしっかり出してコミュニケーションも取れれば」。持ち味を発揮し、代表定着を狙う。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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