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元日タイ戦に1トップで先発濃厚な細谷真大「しっかり爪痕を」

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 日本代表FW細谷真大(柏)が先発濃厚な元日のタイ戦に向けて意気込んだ。日本代表に追加招集された11月はW杯アジア2次予選のミャンマー戦に途中出場し、代表デビュー。メンバー発表時から名を連ねた今回は早くも先発のチャンスを迎えている。

 実戦は今月9日の天皇杯決勝・川崎F戦以来となるが、「天皇杯から(間隔が)空いたので、自分的にもうまく調整してきた。この先に大きくかかわってくると思うので、しっかり爪痕を残せるような活躍をしたい」と抱負を述べた。

 合宿では「ポジションの近い選手とコミュニケーションを取って練習している。手応えは感じているし、自分でもできるという感覚もある」という。森保監督も会見で「まずは攻撃を牽引してほしいし、何よりも得点を挙げてほしい。攻撃も守備もスイッチを入れられる選手なので、守備の部分でもいいスイッチを入れるように頑張ってほしい」と期待を寄せている。

 11月からA代表に“昇格”中だが、2024年は選ばれればアジア杯があり、4、5月にはパリ五輪最終予選となるU23アジア杯、そして出場権を得れば7、8月にパリ五輪もある。細谷自身はA代表もパリ五輪予選も「両方行って活躍することをイメージしている」と青写真を口にした。

 今季のJ1ではリーグ5位タイの14得点を挙げた。自身キャリアハイのゴール数だったほか、U-22日本代表としてパリ五輪アジア1次予選や海外遠征も多い中でJ1の全34試合に出場したことも目を引いた。

 途中出場は2試合のみでフル出場も多く、頑丈なところも魅力だ。ゴール前への入り方や収めるプレーも力強さが増した印象で、細谷自身も「去年より自分の良さを見せられたし、点も取れていたので、少しは成長を感じました」と成長を口にする。ただ、「もっと取れると思っていた。もっと怖い選手になれると思う」と話すように、成長を止めるつもりはみじんもない。

 タイ戦に向けては「裏の飛び出しのところは相手の嫌がるところを突いていきたい。今季はポストプレーも力を入れているので、そこもうまく表現できたらいい」とイメージを膨らませる。「ゴールという形で終わらせるのがFWの責任だと思っているので、勝利に貢献できるように働きたい」と意欲的だ。

 例年の元日は「実家にいて、初蹴りは家族と蹴っていました」という細谷。日の丸をつけてプレーすることになる2024年の元日に向け、「まずはしっかりチームとして勝って良いスタートを切れるよう頑張りたい」と誓った。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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