beacon

南野拓実、アジア杯直前に約2年ぶり待望弾「ホッとする気持ちはなくて」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF南野拓実(モナコ)

[1.1 TOYO TIRES CUP 日本 5-0 タイ 国立]

 日本代表での得点から遠ざかって約2年弱、MF南野拓実(モナコ)にようやくゴールが生まれた。試合後のメンバー発表でアジアカップの招集リストに名を連ね、良い形でアジア王者奪還に向けた戦いに臨める形となった。

 タイ代表を相手に1-0で迎えた後半23分、ベンチスタートだった南野はトップ下のポジションで投入されると、積極的なシュートへの姿勢を見せた。まずは投入直後の同24分、MF堂安律からのスルーパスをペナルティエリア右で受け、右足一閃。だが、これはゴール左に外れた。

 さらに後半27分、FW中村敬斗のスルーパスに反応したMF佐野海舟の折り返しにゴール前で合わせ、冷静に相手をかわして右足一閃。しかし、これは相手GKに阻まれると、こぼれ球を拾った中村のゴールとなった。

 極め付けは後半45分、持ち味のハイプレスから相手のボールを奪い取ると、独走状態でゴール前に持ち運び、GKとの1対1からシュート。ところがこれもGKにかすかに当たって枠を外れ、ビッグチャンスを何度も逃した形となっていた。

 それでも後半アディショナルタイム1分、ついに取り返した。細かいパスワークでボールを前進させ、MF堂安律のパスが相手に当たってこぼれると、うまく拾った南野が冷静にコースを射抜くシュート。21年2月1日のカタールW杯最終予選サウジアラビア戦以来、1年11か月ぶりのゴールを奪った。

 試合後、南野は「ホッとしているというよりは、よっしゃというか」と感情を表現。「1月1日で新年をいい形でスタートするためにゴール決めたいなと思ってたし、逆にゴールを取れてないことに焦りはなかったので、ホッとする気持ちはなくて」。とはいえ、年明けの試合で待望のゴール。「良い形で2024年をスタートできればなと思います」と笑顔を見せた。

(取材・文 竹内達也)

●AFCアジアカップ2023特集
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP