[1.14 アジア杯グループD第1節 日本 4-2 ベトナム アルトゥママ]

　難しい対応を迫られた。3-4-2-1のベトナムに対して4-2-3-1で迎え撃った日本代表は守備時にミスマッチが起き、特に右サイドバックのDF菅原由勢(AZ)のところで数的不利なシチュエーションを何度も作られていた。

　左シャドーの位置に入ったベトナム代表のFWグエン・ディン・バクは高い技術とスピードを発揮。左ウイングバックのDFボー・ミン・チョンも連動しながら日本の右サイドをかく乱した。日本が攻撃に転じても、ベトナムは5バックでサイドに蓋をし、日本の良さを出させなかった。

「ベトナムの戦術的な守備、スペースの消し方が素晴らしかった。難しさを感じたし、対策されているなと感じた」。そう振り返った菅原は「前半は組織的な守備に手を焼いたというか、(伊東)純也くんとの連携をつくれなかった」と反省。特に前半は日本の武器であるMF伊東純也の突破力を生かせるシーンがほとんどなかった。

「前半はベトナムが優勢だったのは間違いない」。菅原はそう認めながらも、前半終了間際の2ゴールで逆転に導いた攻撃陣に感謝した。「(南野)拓実くんが仕留めるところを仕留めてくれて、(中村)敬斗も強みを出してくれて、前線に感謝したい」。後半32分にはDF毎熊晟矢との交代でベンチに下がった菅原。「アジアでは対策されるというのはある。それを超えるものをつくらないといけないし、突き詰めていく必要がある。勝った試合のあとにそれを感じられているのはプラス」と前を向いた。

(取材・文　西山紘平)

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