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ベトナム戦で苦しんだ1トップ細谷に前田大然「別に彼が悪いとかじゃない」

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日本代表FW前田大然(セルティック)

 日本代表FW前田大然(セルティック)がアジアカップ初戦・ベトナム戦(○4-2)から一夜明けた15日、報道陣の取材に応じ、第2戦のイラク戦(19日)に向けて「チャンスが来た時にやってやろうという気持ちで、良い準備をしていきたい」と意気込んだ。

 前田はベトナム戦を控えたトレーニングで一時別メニュー調整を行っており、14日の初戦ベトナム戦はベンチ入りするも欠場。コンディションが懸念されていたが、この日は全体練習のフルメニューに参加し、「練習も全部できているので、そこは大丈夫かなと思う」と前向きに話した。

 ベトナム戦では相手が質の高いボールポゼッションを見せてきた中、前線からのプレスが機能せず、セットプレーで2失点。個人のクオリティーで4得点を奪い、なんとか白星発進を果たした日本だったが、課題の残る一戦となった。

 それでも前田は冷静に振り返った。「全然ハマっていない印象はあったけど、後半うまく修正して逆転もしたので。負けたらもう修正がきかないので、勝って修正できればいいかなと」。まずは初戦突破という結果に「僕たち含めて優勝がマストみたいになっているけど、初戦の難しさはみんなわかっていたので、そこを乗り越えたのは大きいと思う」と手応えを語った。

 プレッシングでスイッチを入れられず、前半限りで交代となったFW細谷真大(柏)についても「真大は自分の仕事をしていたと思う。チームとして前半あまり機能していなかったので、やりにくい部分はあったかなと。別に彼が悪いとかそういうのじゃないかなと思う」とフォロー。自身が出場していた場合の仮定には「イメージするのは簡単だけど、中でやる選手と外にいる選手では違うので正直分からない部分がある」と話すにとどめた。

 もっともベトナム戦で見られた試合展開のように、アジアの戦いが「引いてきた相手を崩す」という構図一辺倒にならないのは、スピードを持ち味とする前田にとってポジティブに働きそうだ。「ハイラインで結構上げてきたので一発裏を見せたり、そういうふうにすればと思っていたけど、やっぱり中と外では違う。中に入ってやっていかないといけないなと思う」。自身の武器を出すべく、まずはイメージしたプレーをピッチの上で表現していくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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