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「0-1で終わらせないといけない前半だった」後半から出場の冨安、前半終了間際の2失点目を悔やむ

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日本代表DF冨安健洋

[1.19 アジア杯グループD第2節 日本 1-2 イラク エデュケーション]

 2点ビハインドの状況で緊急投入となった。前半の途中からウォーミングアップのペースを上げていた日本代表DF冨安健洋(アーセナル)は後半開始から途中出場。「行けと言われたのは前半が終わる直前だったけど、状況を見てあるかなと思って勝手に動いていた」。DFリーダーの投入で流れを変えたかったが、前半アディショナルタイムに喫した2失点目が痛すぎた。

「0-1で終わらせないといけない前半だった。0-2になってかなり苦しくなった。相手のやることもハッキリしたし、2点目がチームとして痛かった」。冨安が振り返る通り、2点をリードしたイラクはリスクを冒さず、時間を使いながら試合を進めた。後半21分からは5バックに変更し、守備固め。攻めあぐねる日本は後半アディショナルタイムにCKからMF遠藤航のヘディングで1点を返すのが精一杯だった。

「勝ちに行ったし、その中で勝てなかったのは残念」。中東開催のアジア杯で“ホーム”の利も生かしたイラクの勢いに押された。「相手が思っていたよりダイレクトなプレーが多くて、日本は後ろ向きなプレーが多かった。相手に勢いに乗られた」。開始5分の先制で勢いづき、3万8663人が押し寄せたスタジアムはイラクコールと手拍子でさらに後押しした。

「アジアの戦いは難しいなと感じた。リスペクトもされるし、一度勢いに乗せたら、スタジアムの雰囲気を含めて乗ってしまう。先制されて、相手の流れになったし、2失点目が痛かった。0-1であればまだチャンスはあった。0-2でもトライしたけど、そんなに簡単ではない」

 一時は逆転を許した初戦のベトナム戦(○4-2)に続く2失点。グループリーグでの敗戦は1988年大会以来となった。「勝ちに値しなかったと思う」。冨安は厳しい口調で話した。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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