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2試合連続2失点で首位の可能性も消滅…それでも前を向く板倉滉「終わったわけじゃない」

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日本代表DF板倉滉

[1.19 アジア杯グループD第2節 日本 1-2 イラク エデュケーション]

 前半はDF谷口彰悟、後半はDF冨安健洋とのコンビでフル出場した日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)は「自分たちの時間ではないときに2失点してしまった」と、前半立ち上がりと前半終了間際という時間帯での2失点を悔やんだ。

「気負うこともなかったし、ナーバスにもなっていなかった。入りは悪くなかったのに失点したのはもったいなかった」。前半5分にスローインからシンプルにロングボールを蹴り込まれると、189cmのFWアイメン・フセインが頭でそらしたところからボールをつながれ、先制点を許した。

 フセインが競っていたのはMF伊東純也。「プレッシャーがかからず、ラインが上がっていなかった」(板倉)と、ミスマッチを突かれ、相手の強みを生かされた。板倉もMFアリ・ジャシムに寄せ切れずに簡単にクロスを上げられ、GK鈴木彩艶がパンチングしたところを押し込まれた。

「スタジアムを盛り上げてしまった」。開始5分の先制点に3万8663人の観衆が詰めかけたスタジアムは一気にヒートアップ。何度となく大きなイラクコールがこだました。前半アディショナルタイムにも日本の右サイドを突破され、クロスから2失点目。初戦のベトナム戦(○4-2)に続く2失点となった。

「負けたのは悔しいけど、終わったわけじゃない。メンタル的には切り替えているし、最後に優勝をもぎ取れるように、チームが一つになってやるしかない」。グループリーグでの敗戦は1988年大会以来で、首位通過の可能性も消滅。まずはグループリーグ突破を懸け、24日のインドネシア戦に向かう。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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