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失点続く守備陣に板倉滉「試合運びは変えていかないといけない」

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日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)

 日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)が22日の練習後、報道陣の取材に応じ、アジアカップ初戦から複数失点が続いている守備面の改善を誓った。

 日本代表は今大会、初戦のベトナム戦(○4-2)で2失点、第2戦のイラク戦(●1-2)でも2失点を喫し、失点が試合運びを難しくする展開が目立つ。失点の場面ではGK鈴木彩艶(シントトロイデン)のボール処理、DF菅原由勢(AZ)の対人守備に注目が集まっているが、板倉はチーム全体に目を向けていた。

「彼らは思い切って1試合目も2試合目もトライしていたし、トライする中でもちろんミスは起きること。常に落ち込むことなくポジティブに練習から取り組んでいるし、実際にそういうところは外からの目だとフォーカスされてしまうけど、やっている中では気になっていない。一人のミスはチームのミスだと思っているので、どれだけチームとして戦えるかが大事になると思う」(板倉)

 チームではイラク戦敗戦以降、ミーティングの場で、最終ラインの押し上げとセカンドボールの処理に重点を置いてディスカッションを実施。コンパクトな守備ブロックを保つために後ろからの押し上げを担う板倉は「僕自身も映像を見て、もうちょっと上げられる部分があったんじゃないかと思う」と反省を口にした。

 また板倉は失点の時間帯の悪さも指摘する。イラク戦では前半の立ち上がりとアディショナルタイムにゴールを奪われていたが、「悪い時間帯に失点していることはチームを難しくさせてしまっている。試合展開を変えられるように、あの時間帯の失点をなくしていかないといけない」と力説。「そうすればより一層みんなも自信を持って、余裕を持ってプレーできると思う。自分たち主体のプレーができると、守備もおのずと行きやすくなるので、試合運びは変えていかないといけない」と改善を誓った。

 チーム内では敗戦後、ディテールを突き詰める議論がなされており、落ち込んだムードはない。「イラクに負けて終わったわけではない。結果は満足していないし、納得していないけど、落ち込む必要がない。優勝できなくなったわけじゃない。自分たちでこういう状況に追い込んだのは悪くないし、ここから盛り返して優勝まで行きたい」(板倉)。まずは前向きにチームを立て直していく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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