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森保監督、インドネシア戦先発は「いくつかのポジションを変えながら」冨安、上田、堂安に出番か

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日本代表森保一監督

 日本代表森保一監督が23日、アジアカップ第3戦ベトナム戦の前日会見に出席し、1-2で敗れたイラク戦から「いくつかのポジションを変えながら試合に向けて準備している」と明かした。引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる一戦に向け、先発メンバーの変更が行われそうだ。

 森保監督は最大7試合を戦う今大会に向け、先発を大幅に入れ替えながら戦うターンオーバーの採用を示唆していたが、初戦ベトナム戦(○4-2)からイラクへの先発変更は2人のみ。それも疲労の分散という形ではなく、左太ももの負傷で出遅れていたMF久保建英、初戦のプレッシングの課題を解消できるFW浅野拓磨を起用しており、戦術的な意味合いが大きかったとみられる。

 ベトナム戦、イラク戦を連勝していれば消化試合のインドネシア戦でターンオーバーが見込まれていたが、イラク戦の敗戦を受けてインドネシア戦が決勝トーナメント進出を争う大一番に。それでも森保監督は会見で「直近の試合からいくつかのポジションを変えながら試合に向けて準備をしている」と明言した。

 その上で「今日のトレーニングを終えて、メディカルからの報告を受けて、明日の先発を決めていきたいと思っている」と前置きしつつ、「ターンオーバーということを使うかはわからないが、我々には26人の日本のために戦える戦力が整っている。状況に合わせて起用を考えたい」と先発の入れ替えを示唆した。

 加えて今大会の選手起用の方針も説明。「選手たちにはまず今大会で言えば7試合プレーすること、まずは7試合ぶっ続けで戦ってもプレーできるタフな力を培ってもらいたい。そのタフな選手たちがターンオーバー等々、試合の戦術、戦略の中で日本が勝っていくためにプレーしてもらえることで考えていきたいし、起用していきたいと考えている」と選手たちには連戦出場のタフさも求めた。

 この日の記者会見には選手代表でDF冨安健洋も出席。今大会は左ふくらはぎや足首の負傷で全体練習合流が遅れ、過去2戦はベンチスタートとなっていたが、イラク戦で45分間の途中出場をした後もフルメニュー調整を続けており、ついに初先発を果たすとみられる。また途中出場が続くFW上田綺世とMF堂安律、イラク戦を欠場したMF中村敬斗も先発起用が濃厚となっている。

 またMF遠藤航とMF守田英正のダブルボランチの他、DF伊藤洋輝、DF菅原由勢、DF板倉滉ら連戦出場が続いている選手も多く、MF旗手怜央、DF中山雄太、DF毎熊晟矢、DF町田浩樹に出番が訪れる可能性もありそうだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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