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日本vsインドネシア 試合前日の森保一監督、DF冨安健洋会見要旨

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森保一監督とDF冨安健洋(アーセナル)

 日本代表は24日、カタールのアルトゥママ・スタジアムで行われるアジアカップのグループリーグ第3節でインドネシア代表と対戦する。森保一監督とDF冨安健洋(アーセナル)が23日、ドーハ市内のメインメディアセンターで前日会見を行った。

 以下、試合前日の会見要旨

●DF冨安健洋(アーセナル)
「間違いなく簡単な試合にならないことは分かっている。アジア杯、アジアの戦いが簡単でないのはベトナム戦とイラク戦でひしひしと感じている。しっかりイラク戦の反省もできているし、インドネシアも次のステージに進む可能性を残しているので、相手の勢いにのまれず、むしろ僕たちから仕掛けて叩きのめす気持ちでやりたい。個人的にはDFとして、ベトナム戦とイラク戦とクリーンシートに抑えれてないので、しっかりクリーンシートに抑えられるように、そこに貢献できればと思っている」

森保一監督
「イラク戦でチームとしては痛い敗戦を喫したが、明日のインドネシア戦に向けて第1戦、第2戦の成果と課題をさらにチーム力を高めるためのトレーニングを明日に試合に向けてできたので、選手たちには思い切って自分の良さを出すプレーとチームとして一丸となって戦うプレーを出してもらえたらと思っている」

―カタールでは2011年大会の優勝やW杯、16年のAFC U-23選手権などの成功体験があるが、どう捉えているか。
「カタールは日本にとって縁起のいい国だと思っているし、素晴らしい国でサッカーをできることを幸せに思っている。このカタールでサッカーをするにあたってトレーニング施設、スタジアムも整備されているし、サッカーをする最高の環境が整っていると思う。我々の試合を支えてくれる運営の方の人柄もいい人ばかりで、安心安全と幸せにサッカーをする環境がこのカタールにはあると思っている。これからもたくさん日本のいい歴史を積み重ねている国で、これまで積み上げてきてくださった方々に続いていけるようにしたいと思う。そのためにまず明日のインドネシア戦に集中して、全力で戦いながら前進していければと思う」

―ボトムアップ型で成果も出ているが、前半の間、後半の間で改善するには課題もあると思う。どう捉えているか。
「ボトムアップ型なのか、トップダウン型なのか、チームの責任者としていろんなタイプがあると思うが、私自身はたしかにトップダウン型ではなく、ボトムアップ型かなと思う。みんなで目標に向かって勝利に向かって進んでいこうと環境づくりをしていきたいと思っている。試合においても、試合に向かっていく過程においても、コーチにいろんなことを任せているし、選手にもいろんな意見を聞きながら、チームとして一番大きな力を発揮できるように最適な答えを考えてチームに落とし込んでいくことをやっている中で、何か決定するにあたっては私がやっているし、前半と後半にいろんな声を聞くから難しいということはない。状況によって話を聞きながらもいろんなことを考えながら、チームのために、勝利のために、選手が思い切ってプレーするために決定事項は私が決めているし、チームとして一つの方向性を決めているのはお伝えしたい。なんでもかんでも自由にやっているわけではない。いろんな意見を聞くと、聞いてもらえる人と聞いてもらえない人が出てくるかもしれないが、選手にはあまり言ってないが、スタッフにも選手にも決まったことはチームとしてやっていこうと言いつつ、ケアとしては意見を吸い上げてもらえなかった人には決定事項に従ってもらうことは話しているし、勇気をもってチームのために考えてくれることがチームにとって大切だということは共有している」

冨安「ボトムアップ型についての質問はベトナム戦後にあって、ベトナム戦後に言わせてもらったけど、森保さんが選手たちを信じているからこそできていることであって、それはポジティブなこと。選手も森保さんのためと思ってプレーするし、選手にとっても信頼されているというところでそのぶん、恩返しじゃないけど、ピッチでのモチベーションにもつながるので、良い循環ができていると思う。選手たちがピッチ上で変えないといけない部分はもちろんあるので、そういう中で僕だったり、(遠藤)航くんだったり、リーダーとなる選手たちがピッチの中で細かい調整をする部分がもちろん必要だと思う。それは(監督からの指示と)両方できるのが一番良いけど、ポジティブなものだと思っている」

―鈴木彩艶が試合後にSNSを通じて差別発言を受けたと報じられたがどう考えているか。ミランの選手が試合中に差別的言動を受けて試合を放棄したこともあった。
「あってはいけないことだと思う。人権を侵害するということはあってはいけないことだと思っている。世界の多種多様な文化、人種、価値観等々、お互いが相手のこと、みんなのことを尊重して共存共栄していくことが大切だと思うし、我々はフットボールの中でフットボールという一つの競技で国と国がつながる、人と人がつながる、一つのフットボールという共通言語でいろんな価値観を認め、みんながつながれるということを活動試合を通していろんな方につたえていきたいとおもっている。我々の大切な選手である日本の大切な選手である鈴木彩艶に人権侵害の言葉、差別的な言葉を向けた人には断固として抗議したいと思うし、彩艶についてはストレスや傷ついている部分があれば、チームで全力でサポートし、彼が少しでも穏やかに生活して、思い切ってサッカーに集中できる環境を作ってあげたいと思っている」

―こういう大会ではターンオーバーも大切になるが、明日のメンバー編成はどう考えているか。
「明日の試合は直近の試合からいくつかのポジションを変えながら試合に向けて準備している。今日のトレーニングを終えてメディカルからの報告を受けて明日の先発を決めていきたいと思う。ターンオーバーということを使うかは分からないが、我々には26人の日本のために戦う戦力が整っているので、状況に合わせて起用を考えたい。選手には今大会であれば7試合プレーするということ、まず7試合ぶっ続けで戦っても戦えるタフな体を培ってほしいし、そのタフな選手がターンオーバー等々、試合の戦術、戦略の中で日本が勝っていくためにプレーしてもらえるということで考えていきたいし、起用していきたい」

●AFCアジアカップ2023特集
竹内達也
Text by 竹内達也

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