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練習場からポジションの近い選手と話し込む姿が見えた旗手怜央「意図を合わせていけるように会話を多くした」

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日本代表MF旗手怜央

[1.24 アジア杯グループD第3節 日本 3-1 インドネシア アルトゥママ]

 周囲の選手のポジションを見ながら的確な立ち位置を取った。4-1-4-1の左インサイドハーフで今大会初先発となった日本代表MF旗手怜央(セルティック)は積極的にボールに触りながらチャンスに顔を出した。

 右インサイドハーフのMF久保建英が自由に動く中、「タケ(久保)がすごくいろんなところに顔を出して動く分、気を遣ってポジションを取れたのは良かった」と意識。「タケも僕の動きを見てくれて、そこは良かった」と、中盤が流動的に動くことでチャンスにつなげた。

 前半20分にFW上田綺世に鋭いスルーパスを通した旗手は後半9分、GK鈴木彩艶のパントキックから作ったビッグチャンスに絡み、MF堂安律にヒールでリターンパス。堂安のシュートは惜しくも枠を捉えられなかったが、豊富な運動量でピッチを駆けた。

 22日の全体練習後にはピッチに残ってDF中山雄太、DF町田浩樹と話し込む姿も見られた。MF中村敬斗を含め、左サイドでポジションが近くなる選手と積極的にコミュニケーションを取っていたのは、舵取り役として試合を見据えてのことだった。

「今の代表はサイドがカギだし、サイドの選手に力を持っている選手が多い。その選手たちに前向きに力強くやってもらうためにも、僕のポジションは重要になる。(コミュニケーションを取ったからと言って)ピッチでうまくいくとは限らないけど、話して意図を合わせていけるように会話を多くした」

 ピッチ内外の意識と姿勢をプレーに結び付けた旗手は後半23分に交代。「欲を言えば、ゴールやアシストという結果を残したかったけど、チームとしては勝つということと、プラス内容で圧倒するという部分を求めていた。結果が出なかったのは悔しいけど、そこは表現できたかなと思う」と胸を張った。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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