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アジア杯決勝Tを控える久保建英の懸念と覚悟「PKはかなり苦手」「連戦はもう慣れました」

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日本代表MF久保建英(ソシエダ)

 日本代表MF久保建英(ソシエダ)が27日、アジアカップ決勝トーナメントに向けた報道陣の取材に応じ、「(グループリーグでは)ゴールが足りなかったので、決勝トーナメントでしっかりゴールを取っていきたいなと思う」と意気込みを語った。

 左太ももの負傷で合宿開始当初は別メニュー調整を続けていたが、終わってみればグループリーグ全3試合に出場。「徐々にコンディションも上がってきているので良かった。最初は10分くらい、次は60分、次は80分で試合感も戻ってきているし、良い感じでコンディションを上げられている」と手応えを口にする。

 チームは24日にインドネシア戦(○3-1)を終えた後、1日のオフを挟んで26日から再始動。決勝トーナメント初戦の31日まで十分な準備期間が設けられている。「リラックスしてみんなやれている」とチームの雰囲気を明かした久保は「僕自身もやっとコンディションが上がってきて、今日の練習も(非公開部分は)メディアの皆さんはいなかったけどすごく良かったし、余裕がある」と活躍に自信を示した。

 ここからは一発勝負の決勝トーナメント。バーレーン戦に勝利した場合、その後は準々決勝まで中2日、準決勝まで中3日、決勝まで中2日という厳しいスケジュールが待ち受ける。また同点の場合は延長戦、PK戦も想定されるため、コンディション管理には入念な調整が求められそうだ。

 そうした中、久保は現状のトレーニングメニューについて「上げすぎないように今回はしてくれていると思う」と前向き。「中6日だからこそ変に上げすぎると中2日、中3日に対応できなくなると本末転倒なので、まずは初戦だけど、4試合11日間でやる気持ちで僕らはいる」と覚悟を述べつつ、ソシエダで欧州CLとラ・リーガの連戦を経験していることもあって「(連戦は)もう慣れてますね。こっちのほうがいい。間が空きすぎるより中2日、中3日で試合がバンバン来てくれたほうがありがたい」と受け止めた。

 その一方で「PKはかなり苦手」と苦笑いも浮かべた。それでも「克服するように頑張っています」と懸念を払拭した久保。「もともとPKキッカーじゃないのもあってあまりPKは得意じゃない。でもちゃんと練習したので問題ないけど、気持ちとしてはPKまで行かせずにしっかりチームを勝たせることが重要かなと思う」と述べ、PK戦には準備を進めつつも、まずは90分間で決着をつけられる仕事をしていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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