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日本vsバーレーン 試合前日の森保一監督、久保建英会見要旨

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森保一監督とMF久保建英(ソシエダ)

 日本代表は31日、カタールのアルトゥママ・スタジアムで行われるアジアカップの決勝トーナメント1回戦でバーレーン代表と対戦する。森保一監督とMF久保建英(ソシエダ)が30日、ドーハ市内のメインメディアセンターで前日会見を行った。

 以下、試合前日の会見要旨

●MF久保建英(ソシエダ)
「選手の意見としては、まずはグループリーグが終わって、決勝トーナメントが始まって、すでに敗退して自分の国に帰らないといけないチームが出ている中、しっかり負けたら終わりだと再認識できる試合があったので、まずは一致団結して初戦突破できるように頑張りたい」

―バーレーン戦にどういうメンタリティーで臨むか。フィジカルの強い相手にどう対峙するか。
「まずはグループリーグが終わってノックアウトステージなので相手の出方を見ている余裕はない。立ち上がりから自分たちが相手のピッチで試合を支配するなり、プレスに行くなり、積極的に攻めていきたいし、イラク戦のような序盤の失点は避けたい。バーレーンはカウンターが上手いチームなので、カウンターのリスクは考慮しながら、まずは開始5分、10分、15分のところで自分たちの武器のプレッシャーを相手にかけられれば。バーレーンのフィジカルについてはイラク戦で似たようなスタイルの相手と対戦してすでに経験済み。ビデオで戦術共有もできているので問題ない」

―キャリアを通して複数のクラブでプレーしていた。アジアでプレーする上でどんな違いを感じるか。またアジアの戦いを自身のキャリアにどう還元したいか。
「(森保監督への質問が続いていたため)久しぶりの質問ありがとうございます。ちょっと退屈していたのでありがたいのと、アンダーの世代からアジアの大会は何度も経験しているので、新鮮さというか慣れない感じはなく、普段のU-17、U-19で戦っていた相手とA代表で戦っている感覚があって、どこか懐かしいような感じもあって、対応や適応に問題はないと思う」

森保一監督
「グループリーグのインドネシア戦からトレーニングとオフもまじえながら、心身ともに良いコンディションで選手たちは試合に向かって来れていると思う。戦術的にも次の試合にやるべきことをチームとして共有して、いい準備ができている。明日は選手たちに試合開始から思い切ってプレーしてもらいたいと思っている」

―バーレーンの印象。警戒する選手は。またグループリーグ3試合すべてで失点している。DFラインに不安はあるか。
「バーレーンは非常に個々の能力が高く、チームとして戦術がしっかりオーガナイズされているチーム。堅い守備から攻撃を仕掛けられ、カウンターだけでなく前線にはいいタレントがそろっているので、明日の試合は難しくなると思っている。我々の失点に関してだが、反省しないといけないところ、もっとレベルアップしないといけないところはあるが、明日の試合に不安があるかというとまったくない。チームとして良い準備ができている。明日の相手は強敵なので難しい試合になると思うが、自分たちがやってきたことに自信を持って、選手たちがピッチ上で力を発揮してくれると思っている」

―決勝トーナメントということでPK戦も始まるが、キッカーは自分で決めるのか。2014年W杯ではPK戦の前にGKを変えることが効果的だったが、そのような選択をすることはあるか。
「PK戦に関してはカタールW杯で悔しい敗戦をしたなかで、PK戦もよりこだわって準備しないといけないなと思っている中で、PK戦にならないようにそれまでに勝利の決着をつけられるように、オープンプレーによりこだわるのはこれまでどおりやっていきたい。またPK戦になった場合に挙手制か、監督・スタッフからのオーダーで決めるのかということだが、選手に責任を負わせてはいけないということで挙手制にした反省がある。選手の勇気を称えるということはまずはもう一度ここで話したいし、カタールW杯で選手が手を挙げてPKを蹴ってくれたことは、その勇気が成長につながると今でも思っている。ただ結果で選手に責任を負わせることになるので、私が決めるのは選択肢として持っておきたいし、選択肢として優先順位を高く持っておきたい。試合の中で空気感もあるので違った選択をすることはあり得ると思う。またPKのときにGKを変えることに有効性があるということだが、どれだけのデータがあって言っているのか分からない。私としてはその選択が当たったこともあれば、そうでなかったこともあるのではないかと思う。PKのトレーニングは積んでいるので、そこは最後の試合終了間際に考えたいと思う」

―グループリーグの最後の試合で韓国対マレーシアの結果で日韓戦を避けられたが、日本と韓国とでどちらがハッピーだったか。韓国を避けられたことをどう思うか
「どちらでもありません。ベスト16のノックアウトステージに出てくるチームは全て強敵だと思うし、グループステージを勝ち上がった力のあるチームだと思う。どこが勝ち上がってきたとしても、どこが対戦相手になったとしても強敵との戦い、難しい試合になると考えている。対戦相手がどこだというのは考えていない。試合については我々が何をすべきかということで、対戦相手が決まるまでその試合は見ていなかった。まずやらなければいけないことは、日本にはいい選手が揃っているので、その選手たちの最大限の力を発揮させるためにどういう準備をすべきかを第一に考えている。これまでも対戦相手の分析はしているが、自分たちのコンディションを上げることを最優先にやってきている。明日の試合も厳しい試合になると思っている」

―日韓両国ともW杯で素晴らしい戦いをしたが、アジア杯で苦戦していることをどう捉えているか。またアジア杯で遅刻してきたのは2回目だが、その理由は何か。
「まずはアジア杯で苦戦という見られ方をしているところでは日本、韓国の力をみなさんがリスペクトしているということを感じているし、ありがたいと思っている。このアジア杯を戦って、あらためてアジア杯に出ている国々の力が拮抗していると感じている。苦戦しているというより、我々からすると難しい試合が多いということになるが、拮抗したチームの戦いが繰り広げられていると思っている。アジア全体のレベルアップがされていると思っている。遅刻においてはすみません。私の時間の管理ができていないので、皆さんに申し訳ないと思います。今後気をつけます。一番最初の時には時間前に来ていたが、逆に遅刻したので、時間調整をしていたら遅れました」

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竹内達也
Text by 竹内達也

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