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イラク戦の反省を生かしたロングボール対策、中盤を整えた遠藤航「プラン通り」

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日本代表MF遠藤航

[1.31 アジア杯決勝T1回戦 日本 3-1 バーレーン アルトゥママ]

 前半のスクランブル対応時も冷静にピッチ内を整え、3-1の勝利に貢献した。グループリーグから全4試合フル出場となった日本代表MF遠藤航(リバプール)は「入りは悪くなかった。最後のところでどう崩すかで攻めあぐねたけど、失ったあとの切り替えも悪くなかったし、追加点を取るタイミングも良かった。結果として1失点はしたけど、しっかり突き放して勝つことができたのは良かった」と全体を振り返った。

 試合前、日本はバーレーンの布陣を「4-2-3-1」「4-4-2」「4-1-4-1」のいずれかと予想。立ち上がりは遠藤がアンカーに位置する4-1-4-1の形でスタートしたが、バーレーンが4-1-4-1だったため、インサイドハーフのMF旗手怜央の位置を下げ、ダブルボランチにして対応した。

 前半33分、その旗手が右ふくらはぎを痛めて座り込み、MF守田英正が緊急出場したあとも声で統率したのは遠藤。「選手の特長を活かすことは必要だったが、モリ(守田)もずっと長くやっているので違和感なくやれた」と、スムーズに試合を続けた。

 イラク戦敗戦後に行ったミーティングを踏まえ、ロングボールへの対応も修正できていた。

「イラク戦は(守備が後ろに)構えて、ゴールキックも相手に一度つながせてから蹴らせていたが、そうすると跳ね返すポイントが後ろになってしまう。今日はゴールキックをとにかくハメて相手に蹴らせたが、そのほうがコンパクトに保てる。そこはゲームプラン通りだった」

 前半31分にMF堂安律が決めた先制の場面では、起点となるミドルシュートを放ったDF毎熊晟矢へラストパスを送った。「相手も左に寄っていてスペースがあった。マイク(毎熊)も良いタイミングで入ってくれて、あそこに出せばミドルを打てるかなというところで良いシュートを打ってくれた。(堂安)律の反応も良かった」と一連のプレーを説明した。

 次は中2日で準々決勝がある。対戦相手はイランに決まった。「ここからは連戦なので、全員の力が必要になる」。キャプテンは改めて気合を入れた。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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