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第1戦スコアレスのなでしこJに悲観なし…熊谷紗希「負けなかったことは大きい」、長谷川唯「次に繋がった」

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MF熊谷紗希(左)とMF長谷川唯

 2戦合計スコアで上回ったチームがパリ五輪行きの切符を掴む。24日の第1戦で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と引き分けた(△0-0)日本女子代表(なでしこジャパン)だが、悲観する必要はなさそうだ。

 アジアに振り分けられた2枠の内の1枠を競う日本と北朝鮮。昨夏に行われたアジア競技大会の決勝では、B代表で北朝鮮を破った(○4-1)日本だが、そもそも、最新の女子FIFAランキングで8位と9位で並ぶ両国なだけあって接戦は必至。ホーム戦を前に負けなかったことが非常に大きい。

 また、日本は第1戦に向けて、北朝鮮が4バックでくることを想定して準備。実際は日本対策の5バックを敷いてきたが、第2戦に向けて、2つのパターンに対する“免疫”ができたとも言える。

 主将のMF熊谷紗希(ローマ)はスコアレスで終わった第1戦を「もちろん勝ってここに帰ってきたかったが、暑さや厳しい状況の中、負けなかったことは大きなこと」と前向きに捉える。試合の中で修正できなかった点は反省しつつも、「チームとして戦い方や狙いどころ含め、再度確認して臨めるのはプラスだと思う」とした。

 司令塔のMF長谷川唯(マンチェスター・C)も「結果としては次に繋がったと思う」とポジティブな考え。「5バックもそうだったし、本当に予想がつかない。次は4-4-2にしてくるかもしれないし、もっと前からプレッシャーをかけてくるかもしれない」と警戒し、「すべて想定内にできるような準備をしたい」と第2戦を見つめている。

 長谷川は28日の国立決戦に向けて「せっかく日本で(五輪行きを)決められるチャンスなので、気持ちを見せられるようなプレーをしたい」と意気込む。熊谷は「応援してくれているみなさと一緒にパリ行きの切符を掴める最大のチャンスなので、それをアドバンテージにしてしっかりと戦いたい」と奮闘を誓った。

(取材・文 成田敏彬)
成田敏彬
Text by 成田敏彬

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