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直近ゴールパフォは“気円斬”、U-23日本代表MF山田楓喜は“地元”京都帰還での躍動誓う「すごく楽しみ」

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MF山田楓喜

 Jリーグで最高の活躍を残し、古巣に戻ってきた。東京ヴェルディMF山田楓喜(東京V)は18日からU-23日本代表に合流。レンタル元である京都サンガF.C.のホームに帰り、「すごく気合が入っているし、すごく楽しみ」と笑みを浮かべた。

 パリオリンピックを目指すU-23日本代表は4月のアジア最終予選を前に、国内で最後の合宿を実施。22日にはサンガスタジアム by KYOCERAでU-23マリ代表と、25日にはミクニワールドスタジアム北九州でU-23ウクライナ代表と対戦する。

 京都の育成組織出身の山田にとって、初戦が行われるサンガスタジアム by KYOCERAは“地元”ともいえる場所。「自分の持っているものをすべて出して、山田楓喜を知らない人も知っている人もすごく楽しめるようなプレーをしたい」と語る。クラブでの戦いを終えて代表活動初日から京都入り。「代表に入ってからは代表の気持ちに切り替えて、代表のエンブレムを背負う覚悟を持ってきた」と意気込んだ。

 今季J1リーグですでに2得点を挙げているが、ともにFKからのファインゴール。持ち味のキック精度には自信を持っており、「人とは違った左足を持っている」と胸を張る。「止まっているボールでもプレー中の動いているボールでも違いを見せられる」。また守備面にもこだわりを見せ、「あまり注目されないところだけど、球際の強さや誰よりもチームのために走るというのは自分の一番の特徴」と強調した。

 飄々とした性格はゴールシーンにも表れている。今シーズンから“楓喜マスク”という独自ゴールパフォーマンスを考案。さらに、16日の第4節・アルビレックス新潟戦でFKを決めた後には“楓喜マスク”に加え、もうひとつのゴールパフォーマンスを見せた。左の手のひらを上に掲げて、スライドさせるように振り下ろす動作。漫画好きならピンと来る「ドラゴンボール」の必殺技“気円斬”だった。

「ドラゴンボール」の作者で、漫画家の鳥山明氏が今月1日に亡くなったことを受けて披露した。「ちっちゃな頃から僕はドラゴンボールを見て育ったので」。追悼の意を込めて放ったのは、王道の“かめはめ波”ではなく“気円斬”。「かめはめ波はみんなやっているじゃないですか。ちょっと違った技をしたいと思って」とこだわりものぞかせた。「またそのとき話題になるようなものがあればやっていきたい」。自身の存在をアピールするべく、さらなる得点と新たなゴールパフォーマンス披露を誓った。

(取材・文 石川祐介)

●AFC U23アジアカップ2024(パリ五輪アジア最終予選)特集ページ
石川祐介
Text by 石川祐介

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