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U-23日本vsU-23マリ 試合前日の大岩剛監督会見要旨

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大岩剛監督

 22日の国際親善試合でU-23マリ代表と対戦するU-23日本代表の大岩剛監督が21日、試合会場のサンガスタジアム by KYOCERAで公式会見を行った。

以下、大岩剛監督の会見要旨

大岩剛監督
「(パリオリンピック)最終予選前の活動としては最後になる。一つひとつの試合に向けて、これまでのスタンスを続けながら準備をしたい」

──パリ五輪のグループリーグ組み合わせが決まった。最終予選はこれからだが、結果を見た印象はどうか。
「抽選結果は把握している。だが、現在はまずマリに対して、今回の招集グループのなかでのやるべきことを明確にして、マリと戦うことにフォーカスしている。現時点では把握をしている程度。それによって何かを変えるなどは考えていない」

──アジア最終予選直前の試合となる。一部の海外組も不在のなか、チームとして何を確認したいか。
「こういう場で発言するときは常に言っているが、われわれのグループとして攻守においてやるべきこと、タスクを認識したなかで、方向性をはっきりさせることにフォーカスしてこの2試合を戦っていきたい。招集選手が今回と最終予選で変わるかもしれないが、個の活動で招集して集まってもらった選手がU-23日本代表として活動する。誰が出場してもどういう組み合わせでも、相手がどの年代でも、しっかりとしたコンセプトのもとでプレーできるように、環境を作ったうえで戦いに臨みたい」

──FW登録が今回5人。厚めに呼んだ理由はあるか。
「ひとつの理由として、Jリーグで活躍する選手、そういう選手を招集したところもある。ただ、われわれのグループのなかでタスクを理解したうえで、プレーしてもらいたいところがある。それと同時に、最終予選の登録人数によって複数ポジションでプレーしてもらわなければならないという状態を予測している。それは前線だけでなく、中盤、最終ラインの選手も。フィールドプレーヤーにおいてさまざまなポジションでプレーできることが選考の基準となる。そのうえで前線が5人になったが、いろんな選手がいろんなポジションでプレーすることも含めて、この2試合でしっかり目的を明確にしながらやっていきたい」

──キャプテンは決まっているか。
「キャプテンは明日の試合にかぎってはまだ決めていない。チームにおける中心選手は、オン・ザ・ピッチで中心になっている選手が複数いる。またオフ・ザ・ピッチで盛り上げてくれる選手もたくさんいる。そういう選手をみなさんの想像であげてもらえれば。グループとして最終予選をタフに戦うなかで、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチでも重要視しながらグループを作っていきたい。最終予選に向けて選手に役割を与えたい」

──2年前からチームを率いて、理想に対してどれくらいタスクなど浸透したか。
「前回も同じような質問があったが、完成度に数字はないと思っている。選手が変わるし、われわれのグループのなかでのプレースタイル、コンセプトも含めて、いろんな選手が招集されるなかで、それぞれの特徴がある選手たちが集まる。その都度レベルが高いものにしていくし、今回も2年間積み上げた最終予選前の大事な時期に、何を求めて選手がどういうパフォーマンスを示してくれるのか。この1試合に向けて準備をしていく。そして結果や課題、成果を次のウクライナ戦にアップデートしていく作業を、2年間続けてきた。常に100%を求めながらも、よりよい100%を求めて、いろんな課題を示しながら成長を促したい」

──今回の2試合は中2日。本番と同じようなスケジューリングだが、メンバー選考にどう影響するか。
「今回招集した選手たち全員に出場機会を与えたい。それと同時にチームコンセプトを理解すること、その完成度を高めていくこと、それを同時に求めていく。中2日という日程だが、それがターンオーバーという言葉になるのか、継続になるかはわからない。いろんなことを想定して、この2戦を勝利という目的から外さないようにすべての面で選手に求めていきたい」

──今回の2試合で見たいのは、選手同士の組み合わせか、対マリ、対ウクライナでの対戦相手か。
「簡単に言うと両方。どちらかに絞ってやることはない。組み合わせも、対戦相手も分析したうえでやりたい。オープンプレーだけじゃなくてセットプレーも、いかに勝率を上げていくかを把握したうえで選手たちを送り出したい」

──最終予選を勝ち抜くために、どういうことを経験させたいか。
「われわれがやろうとすること、やるべきことをやろうとした上で、できたこと、できなかったことを明確にしてもらう。いろんな特色を持った対戦相手とやる。そのなかでやれるのか、やれないのか、高い基準を持つことで最終予選に向けての判断やジャッジができる。そういうところを求めていきたい」

(取材・文 石川祐介)

●AFC U23アジアカップ2024(パリ五輪アジア最終予選)特集ページ
石川祐介
Text by 石川祐介

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