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韓国に屈したことを悔いる内野貴史「ただの1敗という軽い捉え方は正直し難い」

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DF内野貴史

[4.22 AFC U23アジア杯GL第3節 日本 0-1 韓国 ドーハ]

 敗戦の結果、グループ2位で準々決勝に進んだ。ただ、U-23日本代表DF内野貴史(デュッセルドルフ)は韓国に敗れたという事実を大きく捉えている。「日韓戦に負けた今、自分が感じていることは本当に悔しいということ。ただの1敗という軽い捉え方は正直し難い」と思いを口にした。

 相手の5バックは想定していなかったようだ。それでも戸惑いはなく、攻略の糸口を模索した。だが、相手の守備網を破るためのリスクを冒すことはできず。「一個一個のパスではがすとか、一個の仕掛けで相手を1人はがすとか、そういう個人の勇気を持った選択が少なすぎた」。単発で決定機は作ったが、ゴールにはつながらなかった。

 その一方で、守備面ではサイドから崩された。「前半、自分たちのサイドからヘディングでずらされて深い位置を取られるシーンがあった。そういうシーンを最初に作られたから、全体的に前がかりに行ききれなかった」。局面での個人の勝負に屈したところから、勢いを持っていかれた。

 攻守それぞれに課題を見つけながら、チームは準々決勝に進む。内野は「自分たちが次にどういう行動をするかで、この負けの意味ではないが、少しポジティブな方向に向けたりする」と敗戦に意味を見出そうとしている。

 前向きな姿勢を指摘されると、内野は「いや、切り替えるしかないです」と強調した。「次が決まっているので。敗退じゃないし、今後のベスト8はどの相手が来ても強い。本当にここからの自分たちの行動次第」。実力も大事だが、トーナメント戦を勝ち抜くには勢いも必要だ。内野は大きな負けを咀嚼しながら、今大会の大きな目標であるパリオリンピック行きのチケットを最優先に目指していた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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