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復活のストライカー細谷真大が152日ぶりゴール! 直前に自身の交代を確認「ここで終わったらサッカー人生が終わる」

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FW細谷真大

[4.25 AFC U23アジア杯準々決勝 日本 4-2(延長) カタール ドーハ]

 世代屈指のストライカーが最後に得点を挙げたのは、柏レイソルでの昨年11月25日のサガン鳥栖戦。U-23日本代表FW細谷真大(柏)は公式戦152日ぶりのゴールとなった。延長前半11分の決勝弾に「本当にやっとのゴールだった。なかなかチームを勝たせられなかったので、今日は勝たせられてよかった」と笑顔を見せた。

 相手の退場により数的優位に立つも、なかなか試合を決めきれなかった。延長前半11分、試合を決めたのは不振のストライカー細谷。FW荒木遼太郎(FC東京)のパスを受け、ゴールを向いた。「練習のなかでもそこから来ると感じていた。優しいボールをくれたので。ゴールに流し込んだ」。渾身の右足シュートがゴールネットを揺らした。

 開催国カタールの観衆を黙らせる一発。決まった瞬間、細谷は喜びを爆発させた。「こういう大アウェーのなかで決めたというのも、すごくうれしかった。いつもより少し派手めだったかな」。試合後には苦しみから解き放たれ、安堵の笑みを浮かべていた。

 ゴールが決まる直前、ベンチに動きがあった。細谷と同ポジションのFW内野航太郎(筑波大)が準備をしていた。「周りを見ているなかで、うっちーが準備していた。代わると感じていたので、心の中でここで終わったらサッカー人生が終わると」。ストライカーとして復活を果たし、パリオリンピック出場にも王手をかけた。そして、サッカー人生もさらに続く。「自分はやり続けるしかないと思っていたので、FWとしてしっかり点を取れるようにがんばっていきたい」と前を向いていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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