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[五輪最終予選]マレーシア戦メンバー発表、関塚監督会見要旨

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 日本サッカー協会は13日、五輪アジア最終予選・マレーシア戦(22日、マレーシア)に向けたU-23日本代表メンバー20人を発表した。MF原口元気(浦和)が昨年9月21日の最終予選初戦・マレーシア戦以来の同代表復帰を果たし、1月にグアムで行われた同代表候補合宿に招集されていたFW杉本健勇(C大阪)もメンバー入りした。

以下、記者会見要旨

関塚隆監督
「残念な敗戦で、シリアに総得点で一つ上回られ、ある意味振り出しに戻って5戦目に臨むことになった。残り2試合、勝ち点3を取って、多く点を取る試合になる。22日のマレーシア戦では、勝ちながら点を取る。そういう布陣で、今回のメンバーを選考した。この時期はJリーグのシーズン前ということもあり、5日のシリア戦と22日のマレーシア戦は一つのグループで考えていた。その中での何人かの入れ替えで、このメンバーになった。1位通過のために選手の力を引き出して、チームの総合力で勝って、日本での最終戦(3月14日のバーレーン戦)を迎えたい」

―グアム合宿にいなかった原口を招集したのは?
「実際にキャンプに行って、試合を見てきたが、今の段階で90分プレーしてくれた。勝負の試合では変わってくるかもしれないが、いいコンディションでいたなと。中盤でしっかりボールを引き出すことと、そこからのパス。自分で切り開いていくところを今度の試合でも期待している」

―アジア予選の厳しさをあらためて感じているか?
「1位通過のみという時点で6試合すべてが勝負だと思っていた。シリアに負けずにいれば変わってきたかもしれないが、この2試合、選手とともに気持ちを新たに1位通過のためにやっていきたい」

―これまで築いてきたベースで変えないといけない部分もある?
「試合内容、結果について、いろんなご意見があると思うが、1月から2月の戦いで、コンディションの面である程度予想された中で準備からやってきたものには継続すべきことが多い。今度の試合に対して選手が我々と一緒になって、一人ひとりの力を発揮させながら、チームとしての力を加えた中でマレーシアと戦いたい気持ちの方が強い。できなかったことの修正というより、継続の部分を強くしながら今度の試合をやるべきだと感じている。選手にもそういう形で集まってほしいし、ケガ人も出ているが、総合力で乗り越えて、切符を勝ち取りたい」

―杉本を招集した意図は?
「彼の場合はグアムも一緒に参加している。高さ、前線でのキープ力、得点能力を持っている選手で、高さ、強さというところで彼の持っているものを引き出せれば、我々も押し上げができるし、高さやキープ力を生かした得点力、周りが近づいてシュートを打つ。そういうところに期待している」

―大量得点も求められる試合になるが?
「とにかくまずは勝利が第一。そこはみんなでベクトルを合わせて試合を戦いたい。そのうえで点を取るオプション、形を増やしていくことが大事」

―選手には精神面でもプレッシャーがかかると思うが?
「目標を達成するにはみんなで乗り越えていくことが大事になる。一つひとつ戦っていって、みんなで成長していくことが大事。乗り越えてロンドンに行く目標を達成したい」

―得点を取るためにシステム変更など具体的な考えは?
「相手があることだが、試合の流れの中でゴールを多く取るには決定的な形を増やすことと、決定率を高めることが大事。まずは決定的な形をいくつ取れるか。マレーシアの分析は進んでいるが、試合の中でどういう形が選手の持ち味を発揮できるか、その組み合わせが大事。その中でシステム変更があったり、同じシステムの中でも選手が右から左に行ったり変化を付けて、いくつ決定的な形をつくれるかだと思う」

(取材・文 西山紘平)

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